項目 | J-10CE(パキスタン) | JF-17 Block III(パキスタン) | Rafale DH/EH(インド) |
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製造国 | 中国(成都航空機工業) | 中国・パキスタン共同(PAC、CAC) | フランス(ダッソー) |
エンジン | WS-10B(単発・中国製) | WS-13(単発・中国製) | Snecma M88-2 ×2(双発・フランス製) |
推力 | 約13.2トン | 約9.5トン | 約15.0トン(×2基 合計約30トン) |
最大速度 | Mach 2.0 | Mach 1.6 | Mach 1.8 |
戦闘行動半径 | 約1,200 km | 約1,200 km | 約1,800 km |
レーダー | KLJ-7A AESA | KLJ-7A AESA | RBE2-AA AESA |
ステルス性 | ステルス考慮 | 低RCS処理(限定的) | ステルス考慮 |
IRST | 有り(中国製) | 有り(中国製) | 有り(Thales OSF) |
空対空ミサイル | PL-10、PL-15 | PL-10、PL-15 | MICA、Meteor |
電子戦能力 | 高度(SPJ搭載) | 標準的(SPJ装備予定) | 高度(SPECTRA) |
データリンク | Link-17 | Link-17 | Link-16 / インド独自リンク |
ミサイル搭載量 | 約6,000 kg | 約4,000 kg | 約9,500 kg |
就役時期 | 2021年(中国配備は2006年) | 2023年(Block III) | 2020年(インド配備)(フランス配備は2000年) |
運用数(推定) | 約24機 | 約50機(Block III段階) | 約36機(契約は合計36機) |
J-10CEは性能的にF-16クラスの戦闘機で、PL-15を搭載できることでBVR(Beyond Visual Range)性能は高い。
JF-17 Block IIIは軽量マルチロールで安価、近代化が進んだ最新ブロックだが性能はJ-10CEやRafaleに劣る。
Rafaleは電子戦能力、航続距離、ミサイル性能において最も高性能だが、価格も高く数が限られる。
項目 | PL-15(中国) | Meteor(欧州:MBDA) |
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製造国 | 中国(中航工業 / CATIC) | 欧州(MBDA:仏・英・独などの共同) |
運用開始 | 2016年頃(J-10C、J-20に搭載) | 2016年(グリペン→ユーロファイター→ラファール) |
全長 | 約4.0 m | 約3.7 m |
重量 | 約210 kg | 約190 kg |
推進方式 | 固体燃料ロケット | ダクテッドロケットエンジン |
最大射程 | 推定200km | 推定150〜200 km |
有効射程(No Escape Zone) | 推定40〜60 km(諸説) | 広い(60km超とされる) |
誘導方式 | アクティブ・レーダーホーミング + INS | アクティブ・レーダーホーミング + INS |
データリンク対応 | 有(中華系Link) | 有(双方向、ターゲット更新可能) |
対応機種 | J-10C、J-16、J-20、JF-17(予定) | Gripen、Eurofighter、Rafale |
特徴 | 長射程、高速、妨害耐性強化 | 中〜長射程で安定した終末誘導と命中率重視 |
射程 vs 命中率 PL-15はとにかく射程重視。一方、Meteorはダクテッドロケットエンジンの可変推力により「最後まで加速」して飛ぶため、No Escape Zoneが広く実戦的な命中率に優れるとされる。
誘導中の柔軟性 Meteorは双方向リンクで発射後もターゲット変更・誘導修正が可能。PL-15もリンクはあるが詳細不明。
技術公開度の差 MeteorはNATO機関や訓練で広く共有・分析されている。PL-15は秘匿性が高く詳細な実戦性能は未知数が多い。
比較軸 | 勝者 |
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探知能力 | Rafale |
BVRミサイル射程 | J-10CE |
ミサイル命中率 | Rafale |
電子戦・防御 | Rafale(圧勝) |
データリンク | Rafale |
総合BVR能力 | Rafale > J-10CE > JF-17 |
インドのラファールは、BVR戦闘においてパキスタンのJ-10CEおよびJF-17よりも明確に優勢と評価できます。
特に電子戦能力(SPECTRA)、受動探知(IRST)、ミサイルの命中率、ネットワーク連携の総合力が鍵です。
ただし、PL-15の飽和攻撃(多数同時発射)や戦術的奇襲が成功すれば、ラファール側も無傷では済まない可能性があります。
もし実戦でラファール3機が撃墜されたという事実があったとしたら、それは極めて重大な出来事です。
なぜなら、ラファールは現在の第四世代+(4.5世代)戦闘機の中でもトップクラスの性能を持ち、特にBVR戦・電子戦能力・自己防御システム(SPECTRA)において圧倒的優位とされてきたからです。
ラファールのSPECTRAが飽和攻撃に対応できなかった、または欺瞞対策が突破された。
→ 中国製長距離ミサイル(PL-15)の実力が過小評価されていた可能性
パキスタン側がAWACS連携やLink-17を活用して、先制・集中攻撃を実行した可能性。
ラファールが孤立または他のインド空軍機(Su-30MKIなど)と連携していなかった可能性。
→ BVRは性能だけでなく、戦術・指揮統制(C2)が勝敗を分けるという教訓
ラファールの赤外線探知(OSF)やRCS低減は、完全な不可視を保証しない。
パキスタン側がIRSTやELINTを駆使し、ラファールの動きを捕捉した可能性。
→ 「ミサイル射程より先に見つける」ことの難しさが浮き彫りに
ラファールが電子戦を使用中に逆探知され、位置を特定された可能性。
中国製戦闘機(特にJ-10CE)の受動探知能力(ESM)が向上している可能性。
→ 電子戦の「使い方」を誤れば、かえって弱点になる
パキスタン空軍が中国式の戦術体系を十分に訓練し、AIやネットワーク活用で対応した可能性
インド空軍がラファールの性能を過信し、機動や通信でミスを犯した可能性
もしラファール3機が撃墜されたという事実が確認されたのであれば、私はこう考えます
「現代の航空戦では、いくらハードウェアが優れていても、情報優位・指揮統制・訓練が不十分であればあっさりと敗北しうる」。
また、中国製戦闘機とミサイルの脅威が、従来の西側の評価よりはるかに現実的になってきた証拠とも受け取ります。
①現代航空戦の簡単なまとめ 1. 🎯 戦いは「先に見つけて、先に撃った方が勝つ」 視程外(BVR)での戦闘が主流。目で見るより、レーダーとリンクで敵を探す。 ステルス戦闘機が「見...
比較 項目 J-10CE(パキスタン) JF-17 Block III(パキスタン) Rafale DH/EH(インド) 製造国 中国(成都航空機工業) 中国・パキ...
よくわからなかった
命を懸けたピンポンダッシュだ