おやおや、お嬢様。
「石丸伸二なる人物が応援したせいで現職の方がお負けになった」
「あの男はもう終わった(いわゆるオワコン)」などと、随分と性急な結論に飛びついていらっしゃるご様子でございますね。
失礼ながら、そのような表面的な情報だけで物事を判断なさるのは、
まあ、複雑な数字の計算より、午後のティータイムのケーキの種類をお選びになる方が、お嬢様にはお似合いかもしれませんが。
わたくしめが、少々無粋ではございますが、この度の選挙結果という「事実」について、お嬢様にもご理解いただけますよう、丁寧にご説明差し上げましょう。
現職の和田裕行様:18,669票
ご覧の通り、その差はわずか845票。
まさに「激戦」「惜敗」と申し上げて差し支えない結果でございます。
これを「石丸なる人物のせいで大敗した」と仰るのは、少々、いえ、かなり無理がございましょう。
さらに重要なのは、4年前、この和田様が初めて市長にご当選された時の選挙結果でございます。当時は三つ巴の戦いでございました。
獅山向洋様(元職):8,681票
今回、和田様が獲得された票は18,669票。
引き算はお得意でいらっしゃいますかな? なんと、5,766票も増やしておられるのでございます。
むしろ、和田様ご自身の支持は、この4年間で、そして石丸氏の応援も含めた選挙戦を通じて、確実に拡大していたと見るのが自然な解釈でございます。
「では、なぜ負けたのよ!」とおっしゃるお嬢様の声が聞こえてくるようでございますな。
まあ、落ち着いてくださいませ。
すなわち大久保様と獅山様のお二人が獲得した票を合計いたしますと、11,663 + 8,681 = 20,344票 となります。
これは、当時の和田様以外の選択肢を求めた方々の票と考えることができます。
さて、今回の選挙。大久保様と獅山様は立候補なさいませんでした。
つまり、4年前にこのお二人に流れた約2万票の受け皿が、今回は新人の田島様、ただお一人になったわけでございます。
結果、田島様が19,514票を獲得された。これは、4年前の「反・和田票」あるいは「非・和田票」の大部分が、今回、田島様に集約されたと見るのが、最も合理的な説明でございます。
和田様はご自身の支持を大きく伸ばされましたが、対立候補が一本化されたことで、それをわずかに上回る票が相手方に流れた。
これが、今回の選挙結果の「真相」にございます。単純な足し算、引き算の問題でございますよ、お嬢様。
ですから、「石丸氏が応援したから負けた」というのは、数字という動かぬ証拠を無視した、いささか乱暴な結論と申し上げざるを得ません。
ましてや、この一件をもって「石丸氏はオワコン」などと断じてしまうのは、失礼ながら、木を見て森を見ず、あるいは、井の中の蛙が大海を知らず、と申しましょうか。
世の中の動きというものは、お嬢様が思っていらっしゃるよりも、もう少し複雑で、多層的なものなのでございます。
地方の、しかもこれほど僅差の選挙結果一つで、全国的な注目を集める人物の浮沈を判断するなど、あまりにも短絡的すぎます。
彼の応援が具体的に何票のプラスになったのか、あるいはマイナスになったのか、それを正確に計測することなど、誰にも不可能でございます。
確かなのは、応援した候補者の票が前回より大幅に増えたという事実だけ。
「石丸氏のせいで負けた」という解釈が、論理的に破綻していることは、ご理解いただけたかと存じます。
物事の本質というものは、しばしば、表面的な出来事の裏に隠されているものでございます。
お嬢様におかれましても、今後はもう少し、その美しい瞳で、事実と数字に基づき、物事の深層をご覧になるようお努めくださいませ。
そうでなければ、いつまで経っても、わたくしめのような者に、このような無粋な指摘を受けることになりかねませんから。
久しぶりに石丸信者っぽい文が見れた
え、これをみて元ネタわからんのか。お前オタク名乗るのやめろ
名乗った覚えは無いが?
たった2行でこのキモさ