なんかさ、最近始まった深夜番組で『NHKでやらなさそうなアレ(仮)』ってのがあるじゃん。『ワルイコあつまれ』の後番組っていうから、ちょっと期待してたんだよね。タイトル見た時、「おっ、攻めてるな!どんなアングラな企画やるんだろ?」って。民放の深夜バラエティみたいな、毒のあるお笑いとか、社会風刺とか、マニアックなサブカル特集とか、そういうのを想像してたんだよ。
えっと、これ……めっちゃNHKでやってそうな内容じゃないか?
初回は『バズるを科学せよ!の巻』おっ?って思ったけど、内容は至って真面目な情報バラエティ。
第2回は『カラオケで自己肯定感アップ!?の巻』ん?なんか既視感が…。
第3回は『孫という名の「宝物」の巻!?』え? これはもう完全にアレでは…?
いや、どれも普通に良い内容だよ?真面目だし、丁寧な取材してるし、知的好奇心も満たされるし、タメになる感じ。でも、これって完全に『ためしてガッテン』とか『トリセツショー』とかのフォーマットじゃん。なんならEテレの『バリバラ』あたりで扱ってそうなテーマでもある。なんならちょっと前の『あさイチ』の特集コーナーでも見たことあるような…。
「NHKでやらなさそう」どころか、「これぞNHK」「NHKの得意技」って感じの内容なんだが。
タイトルに(仮)って付いてるから、まだ試行錯誤中なのかもしれないけど、それにしてもあまりにもタイトルと内容が乖離しすぎてて戸惑う。
もしかして、「NHKっぽい真面目な内容を、あえて『やらなさそう』ってタイトルつけることで皮肉ってる」みたいな高度なギャグなのか? だとしたら、ちょっと分かりにくいし、スベってる感も否めない。それか、若手ディレクターが頑張って企画通した結果、角が取れて丸くなってこの形に落ち着いた、みたいな裏事情でもあるのか?
それとも、制作陣が本気で「これはNHKでは通らないギリギリの企画だ!」って思って作ってるんだろうか。だとしたら、普段どれだけNHKの企画って縛りが厳しいんだよ、って逆に心配になるわ。「バズる」とか「自己肯定感」とか、そういうワードチョイスがギリギリ攻めてるつもりなのかな…?
まあ、番組自体は普通に面白いんだけどさ。面白いんだけど、見るたびにタイトルがチラついて「うーん……」ってなる。せっかく良い内容なんだから、もっと素直なタイトルつければいいのに。
『ワルイコあつまれ』の後番組なんだから、いっそ『ヨイコあつまれ』とかの方がまだしっくりくる。なんでわざわざ『NHKでやらなさそうなアレ(仮)』なんて紛らわしいタイトルにしたんだ……。
なんでAI に書かせたの?