“新型コロナ発生源 中国研究所か”米ホワイトハウス 新サイト | NHK
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20250419/k10014783931000.html
トランプ大統領が新型コロナウイルスに関するサイトを作りました
https://www.whitehouse.gov/lab-leak-true-origins-of-covid-19/
意味:
「このウイルス(SARS-CoV-2)は、自然界には見られない生物学的な特徴を持っている」との主張。主に「フーリン切断部位(furin cleavage site)」の存在が指摘されています。
評価:
確かにSARS-CoV-2のスパイクタンパクには、自然界の類似ウイルス(例えばRaTG13)に見られないフーリン切断部位があります。ただし、他のコロナウイルス(MERSやOC43など)には類似の構造も確認されており、「自然界に絶対に存在しない」とは言い切れません。進化的な再組換えや変異でも説明可能です。
意味:
今回のパンデミックは単一の spillover(動物→人間への感染)で始まったが、従来のパンデミックでは複数あったという主張。
評価:
ゲノム解析により、SARS-CoV-2は比較的単一な系統から拡がったと考えられています。ただし、SARS(2002)やMERS(2012)も単一もしくはごく限られた spillover からの拡大です。「過去と違う」という主張は必ずしも正確ではありません。
意味:
武漢ウイルス研究所(WIV)はSARS様ウイルスの機能獲得(gain-of-function)研究を行っていたが、安全体制に不備があったとする主張。
評価:
WIVがSARS様ウイルスでGOF研究を行っていた事実は確認されています。ただし、それがSARS-CoV-2の直接的な起源であるという証拠はありません。BSL-2で一部研究をしていた点も批判されていますが、当時の国際的な基準でも許容されていました(それが十分だったかは議論があります)。
評価:
この主張にはいくつかのインテリジェンス報告がありますが、公開された医学的記録や診断結果はありません。証拠は不完全であり、陰謀論にも利用されがちです。COVIDではなく季節性の風邪やインフルエンザの可能性もあります。
評価:
ウイルスの自然宿主(中間宿主含む)は未特定であり、直接証拠が不足しているのは事実です。ただし、過去のSARSやMERSも自然起源の証拠が揃うまで数年かかっています。証拠が「出ていない」=「存在しない」とは言い切れません。
主張: この論文はファウチ博士の意向で書かれ、研究所起源説を否定するために使われた。
評価:
この論文は確かに自然起源を支持する方向性でしたが、著者らのメールが公開され、ファウチ博士とのやり取りが問題視されています。ただし、「科学的データ捏造」などの証拠はありません。科学界では未だ議論中です。
評価:
GOF研究はリスクが高い一方で、感染症対策にも重要とされています。SARS-CoV-2がGOF研究の産物であるという確定的証拠はなく、推測の域を出ません。ただし、GOF研究の規制と透明性に関する問題提起は正当です。
主張: 米国の資金で中国の危険な研究が行われ、エコヘルス社は契約違反・虚偽報告をした。
評価:
EcoHealthとWIVとの協力関係は文書で確認されています。監査報告でも資金管理の不備が指摘されましたが、それがウイルスの流出に直結した証拠は今のところ見つかっていません。
評価:
公文書管理や議会対応に問題があった可能性はあり、議会調査の対象となっています。ただし、これがCOVID-19の発生や拡散にどこまで関係したかは慎重に見る必要があります。政治的意図が混ざっている部分も否めません。
評価:
初期のWHO対応は中国に依存しすぎたとの批判があります。一方で、グローバルな感染症対応には国際調整が必要であり、「パンデミック条約」そのものを否定するのは行き過ぎた意見と見る専門家もいます。
評価:
これらの政策は「不完全なデータに基づく苦渋の選択」だったと言えます。科学的根拠が不十分なまま適用された面はありますが、当時の緊急対応としては致し方なかったという見方もあります。一方で、後の検証で効果が限定的だったことが明らかになりつつあります。
このホワイトハウスのページは、研究所流出説を強く支持する立場から、さまざまな事実・証言・政治的背景を集約しています。しかし、多くの主張はまだ確定的証拠には乏しく、推論や間接的証拠に基づいています。
特に「自然起源 vs 研究所流出」については、いずれの仮説も完全に否定も肯定もできない状態で、科学界では引き続き中立的な調査が必要とされています。問題は、科学的議論と政治的対立が混同されてしまっている点にあります。
There was no conclusive evidence that masks effectively protected Americans from COVID-19. Public health officials flipped-flopped on the efficacy of masks without providing Americans scientific data — causing a massive uptick in public distrust....