機動戦士ガンダムのTVシリーズを通してみてみると、明らかに初期から一本の線としてあるのはシャアとセイラの話で、どう考えてもここが物語のメインだと思うんだよね。
ザビ家によって歪められた本来の目的である、より穏当で平和的な手段による宇宙移民の独立にあると分かる。
ニュータイプというのはBlack is Beautifulみたいなもので、本来は虐げられた宇宙移民を勇気づけるための言葉だった。
セイラはニュータイプは人類全てが目指すべき理想のタイプだと言い、
つまり基本にあるのは普遍的でスタンダードな人権思想だと思う。
ギレンの演説も基盤としては同じ思想がある。ただそれが捻れて選民思想となり独裁者に良い様に使われてしまっている。シャアはそれを正したい。
だから続く39話ではニュータイプの、と言ったシャリア・ブルの言葉に、人類全体の、と言い直した。
でもこう考えていくとアムロとララァの存在が割とノイズなんだよな
二人とも地球生まれの特権階級育ちニュータイプで、特に理由もなく超パワーを発揮して最強で、言葉なくして相互理解出来て。
しかもその相互理解というのが自分達二人の狭い世界に閉じ籠もって周りに広げる事もないから最強のパイロットとして俺TSUEEEEする以外の価値がない。
アムロがニュータイプとして目覚める程にフラウやハヤトとの距離が開いていく事が示すように
こいつらには社会性がない、隣人に興味を持たない。どうしようもなく排他的で選民思想。等身大の人間味はそこにない。
アムロを本筋に絡ませようとするならセイラと恋愛関係にするのが一番楽で、素直にそれをやったのがWだったと思うんだけど、でもこっちはそうしなかった。
38話でシャアとセイラの話を聞くのはアムロでなくてブライトなんだよね。
続くZでもハヤトの方が率先してリーダーやってたし、アムロは性格的にそういうキャラではないって事なのかな。
だからジークアクスでアムロとララァの存在をパージしたのは、作品本来のテーマに立ち返るという意味でとても良かったと思うんだが、でも結局登場しちゃいそうだね。
でもそれ言うけどさシャアはチョイ役のつもりだったとかもハゲは言うんだよね
このへん、最近読んだ密会でもそんな感じに書かれてた気がする ニュータイプというのはBlack is Beautifulみたいなもので、本来は虐げられた宇宙移民を勇気づけるための言葉だった。
もともと十五少年漂流記でそこにオモチャ会社スポンサーの要求としてロボットアニメの要素を足した、だからジオン家とザビ家の確執はスパイス、で時代的にはSFブームの乱熟期だった...