そんなのはもう2400年も前にギリシアの頭のいい人が考えてるよ
プラトンは民主主義に対して 非常に批判的 な立場をとっていました。
彼の代表作『国家(ポリテイア)』や『法律』などで、その理由が詳しく語られています。
プラトンは、政治を専門知識のない人々が行うことに強い懸念を示しました。民主主義では全ての市民に平等に投票権があるため、知識や徳を持たない人々の意見が政治を左右してしまうと考えました。
(比喩として、知識のない人々が政治を動かすことの危険性を表現)
民主制の中では、人々の人気を得ることが最優先になりがちで、弁論術のうまい人物(ソフィストやポピュリスト)がリーダーになり、国家全体を誤った方向に導く危険があると指摘しました。
民主制では「自由」が強調されすぎて、個々人の欲望が野放しになりやすいとも批判しました。これにより、秩序が失われ、結果として独裁(僭主制)に堕落してしまう危険があると考えました。
プラトンは、哲学者が国家を支配すべきだと考えました。哲学者は「真の善」や「正義」について知っており、私利私欲ではなく理性と徳に基づいて政治を行うからです。