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2025-04-14

財務省陰謀論を完全論破しました

財務省陰謀論者の「日本自国通貨建てでいくらでも国債発行しても破綻しない」という主張、経済学的には極めて浅い理解です。順を追って論破しますね。

① たしかに「自国通貨建て」は強み、だが万能ではない

日本国債は確かにほぼすべて「円建て」です。

これは外国通貨建て(たとえばアルゼンチンドル建て債務など)と比べると返済リスクが低い。極端に言えば、中央銀行が円を発行して返せるからです。

しかし!ここに重要ポイント

➡️ 「返済はできるが、経済的コストゼロではない

大量に通貨を発行すれば、インフレ金利の急騰という副作用が起きます

ハイパーインフレ現実的リスクになる

貨幣の信用は「印刷すればいくらでも価値がある」わけではありません。

仮に国債の増発を繰り返し、市場で「日本政府は財政規律を失った」と判断されれば、次のような現象が起きます

実際、歴史上そうなった国は多数(ジンバブエヴァイマル共和国など)。

💡 ポイント

破綻しない ≠ 問題ない」。

破綻とはデフォルト債務不履行)だけではなく、経済機能が壊れることも含みます

財務省が「破綻リスク」を語る理由は、経済安定のため

陰謀論者は「財務省国民をだましている」と言いますが、違います

財務省は、「将来的に信用不安市場混乱が起こらないように」警鐘を鳴らしているのです。これは責任あるマクロ経済政策です。

もし国民が「いくら使っても大丈夫」と誤解すれば、政治家選挙目当てに無制限支出約束しかねません。それが通貨の信認を揺るがす。

理論的にも正しくない

現代貨幣理論MMT)を持ち出す人もいますが、MMTも「インフレ率を見ながら財政運営せよ」と明言しています。つまり

「制約はない」ではなく「インフレが制約になる」と認めているわけです。

まとめ:簡潔に論破

結論: 「破綻しない」からいくらでも発行できる」は成り立たない。 それは単なる幻想です。

anond:20250414045717

記事への反応 -
  • 財務省は今まで国民に対して散々、「GDP比の国債発行高が国際比較で高い!国民の借金(赤字国債)のせいで国が破綻する!」と増税の根拠として嘘を喧伝してきた。 それに対して財務...

    • 財務省陰謀論者の「日本は自国通貨建てでいくらでも国債発行しても破綻しない」という主張、経済学的には極めて浅い理解です。順を追って論破しますね。 ① たしかに「自国通貨建...

      • 解説あざす! それは理解しましたが、だとしても、その解決方法が増税というのは間違いではないですか? 増税し過ぎて国民を貧しくして経済を縮小させたのが日本の成長を停滞させ...

        • 鋭い指摘です! さて、あなたの問いは非常にクリティカル。 「景気が悪い(スタグネーション)+ インフレ(インフレーション)」= スタグフレーション。 本来なら「景気刺激か...

          • なるほど、つまり増税は間違いだな。 やっぱ財務省はクソだ。

    • 破綻とかの話じゃねーぞ? マネーサプライ増=インフレ=ジンバブエって話

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