タイトルの通り。
BL作品とゲイ向け作品のエロシーンを比べてみて気づいたんだけど、
という話をしようと思う。
ちなみにBL作品とゲイ作品は似て非なるジャンルだと思うし、BLを貶めす意図はないので悪しからず。
両者の相互理解に繋がったり、議論が発展すればいいなと思ったので書いてみる。
BLとゲイ作品の違いについては、今まで色々言われてきたと思う。
BLのキャラはスラっとしたイケメンで、ゲイ作品のキャラはゴリゴリマッチョとか。
BLはキャラ同士の関係性や心理描写がメインで、ゲイ作品は即物的なエロ中心とか。
なんとなくBLの方がプラトニックみたいな論調があるが、しかし一方で「BL エロ」とかで検索してみると、男性向け顔負けのドスケべBL漫画もゴロゴロ出てくる。
しかしその「エロ」の中身が結構違う、ということについては、これまであまり指摘されてこなかったように思う。
ルームメイトのAとB。ある夜、Aがムラムラを抑えられなくなり、Bの寝込みをこっそり襲うというものである。
寝ているBのパンツを下ろした後、Aはどうするか?
なんと、Bのおちんちんには目もくれず、まっしぐらケツに顔を突っ込み、そしてチンコを突っ込むのである!
ゲイ向け作品だと、まずはBのチンを「(デカいなぁ)」などと思いながらしげしげと眺め、手で弄び、隆起してきたソレをドキドキしながらぱくっと口に含み・・・と続きそうなものだが、BLではそうはいかない。
別の作品の例も見てみよう。
Aが気に食わないBに制裁を加えるため、モブと取り囲んでBを犯すという内容である。
このときもやはり、AはBのチンには目もくれず、画面いっぱいに(読者に向けて「どうだエロいだろ!」と言わんばかりに)Bのアナルをおっ広げて見せるのである。
そして申し訳程度にBのチンをさわさわした後、今度はテッカテカのBの乳首をこねくり回すのである。
もしこれがゲイ向け漫画だったら、アナルよりも乳首よりもまずはチンコにフォーカスを当てるだろう(「なんでこんなビンビンになってるんだ?笑」とか言いながら)。
そしてAのいきりたったチンをBに無理やりしゃぶらせ・・・と続きそうなものである。
ネットに転がっているドスケべBL漫画をいくつか読んでみたのだが、同様の傾向が見られた。
BLエロ漫画では、とにかく「受け」のアナルを見せつけ、いじくり回すこと、ついでにピンクにテカった乳首をピンピンに立たせること、受けにとろんとした顔(所謂「トロ顔」)をさせることが「エロい」とされているようなのである。
ちんちんについては、偶然アナルの近くについているし、受けが「感じる」からとりあえず触っとけみたいなノリである(そもそもちんちんの描き方自体が割と雑である)。
一方、ゲイ向けのエロ漫画は、まずもってチンポが基本である。乳首はもちろんのこと、アナルセックスすら必須ではない。
もちろん、快楽堕ちみたいな感じで、アナルの快楽をメインに据えた作品もあるだろうけど、チンポを無視して初手アナルってのはあまり見ないような・・・。
敢えてBLと対比させるなら、まずちんちんがあって、ちんちんの近くにアナルがあるから、よし!ぶち込んどくか!という順序。
男たちが互いの股間の膨らみに欲情し、雄々しく怒張した肉棒を求め合い、むしゃぶり合うのが「エロい」のである。
「受け」も「攻め」も互いのブツを舐め合うし、盛り上がってくると「今度はオレに入れてくれ」とか言って攻守交代したりする(こともある)。
「凸」と「凹」ではなく、「凸」と「凸」が基本であり、しゃぶりしゃぶられ、入れ入れられ、組んず解れつするのがゲイ漫画のエロである。
BLもゲイ漫画もどちらも男性の同性愛を扱っているようで実は似て非なるものである。
これは精神か肉体か?の二項対立について述べているのではない。肉体に絞った上でも、エロの描写が異なるのである。
ゲイは互いの男性性(男らしさ)に惹かれるのであって、男性性の象徴である男性器に関心が向くのはもっともなことである。
ではBLはどうか?BLの登場人物は男性が好きなはずなのに、なぜ男性器ではなくアナルにばかり熱を上げるのか?
それはBLの主な作家/読者層が女性であることが大きいだろう。
受けの乳首=おっぱい、受けのアナル=マ◯コ、受けのちんちん=ク◯トリス
はち切れんばかりに勃起したペニスをまさぐり、金玉の奥底からこみ上げてくる精液をマグマのように発射する快感というのは、女性にはイメージしにくいのだろう。
だから無意識的に自分の身体感覚を元にして、アナルや乳首でトロ顔になる「受け」を描き、そして受容しているのではないだろうか
(ちなみに男性向けAVで女優がやたらと潮を吹きまくるのはこの逆だと思うのでお互い様である)。
あるいは、「イケメンのエロを描きたいが女キャラは登場させたくない」というときに好都合だったのがアナルを中心とした性描写だったのではないか。
描きたいのはイケメンのエロであって、イケメンのゲイのエロではない。
だからそのイケメンがやたらと相手のチンポに興味を持ったりしたら、それは「余計な」描写なのである。
受けのチンポは、受けが女ではないことを示す「言い訳」として、誰に欲されるでもなく、ただ虚空にぶら下がっている、
などといったら言い過ぎだろうか。
・・・と、ごちゃごちゃ書いてきましたが、みなさんどう思います?
「そんな指摘、ウン万年前に誰々が書いているよ!」とか「いやいや、ちんぽを求め合っているBLもあるよ!」とかあったら教えてください。
以上!
https://anond.hatelabo.jp/20240617231234
似たようなこと思う人はいるんだな。
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タイトルの通り。 BL作品とゲイ向け作品のエロシーンを比べてみて気づいたんだけど、 BLエロ漫画、おちんちんに対して興味なさすぎない? おちんちんへの興味がない代わりにアナルへ...
お前の考察の方が面白いよ はち切れんばかりに勃起したペニスをまさぐり、金玉の奥底からこみ上げてくる精液をマグマのように発射する快感 無意識的に自分の身体感覚を元にして...
コメントありがとう。 なるほど、その視点はなかった。 >> 生々しくなくエロくするのが至高であると思うのだ << >>チ◯ポを描写すればするほど、心理描写にチ◯ポを挟む...
それはガチムチ系のBLエロ漫画でもそう感じるの?