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2025-03-29

子供都立中高一貫校合格したので得られた知見を書いておく

基本的にはZ会と自宅学習のみで乗り切った

もともと塾通いするには条件が厳しかったため、4年生からZ会通信教材で中学受験の準備を進めていたが、本人の希望により都立中を第1希望にする。6年生になって以降はZ会通信教材と並行して過去問を中心に自宅学習、夏・冬だけは他の志願者のレベル体感しておく目的もあって塾(Z会)で講習を受けた。模試首都模試enaで計5回。

Z会の教材は私立中を受けるなら必要十分な内容だと思うが(学習は親が手伝わないと無理だろうし、難関校を受けるなら問題集での演習を追加すべき)、都立中の受検準備としてはあまり役に立たなかった。コースとして「全国の公立中高一貫校」が対象であるため、都立中に特化した対策としては無駄が多い。都立中は各校とも過去3年分くらいは検定問題を公開しているので、それを集めて演習するほうが(特に適性検査3の対策では)効果的だった。

一方でZ会教室(講習)は、子供満足度も高く、親としても「課金圧力がきつくない」等の点で好印象。先着順だったが無料模試を受けられる機会もあったので、通信教材をやっていない場合でも、選択肢に含めて良いのではないかと思う。

模試に関しては、実際の検定問題と比べると難易度の設定が微妙で、あまり参考にならなかった。首都模試は全体的に易しく、enaは難しすぎる問題散見され(まあ実際の検査問題でも「正解できる小学生いるのかよ…」という問題はたまにある)、どちらも作文課題の採点は(仕方ない面もあるにせよ)大雑把。そもそも都立中は設問あたりの配点が大きく、得点にブレが生じやすい。実力を測るというよりも、志願者の中での自分位置確認する程度で良いかと思う。ちなみに我が子の場合ena学校模試で、9月はA判定、11月はD判定だった。

真っ先にやっておくべきなのは「作文対策

自宅学習都立中を目指す場合、最大の課題となるのは適性検査1。例年は100点満点で読解が20点✕2問、作文課題が60点という構成だが、読解問題記号選択ではなく記述解答だし、作文は事前の準備が必須なのに加えアドリブ能力要求される。我が家場合、小5の春休みに作文対策を集中的に行い、あとは受検直前の追い込み時期に「自分体験を踏まえて書く場合」のパターンを幾つか整理した。結果的に適性1で75点取れた(得点開示済)のが結果を大きく左右したと思われる。

別の面から見れば、私学難関校と都立中を併願する場合、作文対策に絞って2科校(=適性検査が2科目)を受けるのが効率的だろう。適性3は各校に特化した対策必須であり、そこでだいぶ時間を取られることを織り込んでおくべき。

過去問での演習は重要だが「銀本」は役に立たなかった

適性3対策としては、受けたい学校だけでなく、他の学校の適性3の過去問を一通りやっておくのが良い。というのも、受験業界でも都立中のマーケットは小さいためか、適性検査に関しては良い問題集が見当たらず、各校の過去問を多少アレンジした問題を載せているのが大半である。それなら過去問をそのまま解いても大差ない。「原則的に、解答する上で不要情報提示されない」というセオリー理解できれば(=ある程度やれば掴めると思う)、入試勝負できるレベルに達しているのではないか。但し、「正解が1つではない問題」が少なくないので、採点・解説の際は注意してほしい。付言すれば、3科校は適性3が独自作成問題だが、それぞれ校風が反映されている印象がある。できれば公開授業や文化祭などを見学して、お子さんに合った学校を志願すべきだろう。

なお、「公立中高一貫校適性検査問題集」、いわゆる「銀本」と呼ばれる、全国の公立中高一貫校の適性検査問題を収録した冊子が毎年出ている。これが必須教材のように言われているが、私見では効率がかなり悪いため、やる必要は無いと思う。都立中では出題されない内容・形式問題を解く必要性が薄いことはご理解いただけると思うが、なまじ収録された学校数が多いため、解くべき問題優先順位を付けるのが非常に面倒くさい。さらに、模範解答は載っているが解説割愛されているので、採点・解説の手間が煩雑である。結局、我が家は買うだけ買ったものの、開かずじまいだった(そしてブックオフ処分したら100円だった)。

併願について、および全体のトレンド

都立中どうしの併願は不可能だが、我が家場合は近隣に算国のみで受験できる私学(なかなか雰囲気の良い学校だった)があったので、算数文章題対策だけやって2月1日に受験。ここで無事に合格できたため、心理的にはだいぶ楽な展開になった。結果的には、ここと都立中の2校しか受けていない。

一般論として、近年は難関校を避けて確実性の高い併願戦略を組む例が増えていると聞くが、都立中も例外ではない。昨年との比較では、上位校かつ3科校である小石川は志願者が(一般募集は155人なのに)130人減った一方、中堅校や2科校はそこまで減っていない。

これでどんな事態が起こるかというと、都立中でも上位校とされる小石川両国武蔵あたりは「ガチ勢しか受けに来ない一方、安全策を取った受検生が中堅校に流れてくるため、かえってそちらの競争が激しくなったようだ。

我が子の通う市立小学校だと、受けるなら武蔵立川国際・南多摩あたりが選択肢となるが、武蔵(3科校)は倍率(2.28倍。追加合格者も含めれば2.06倍)なりの合格率だった一方で、南多摩(2科校)は軒並み討ち死にした模様。前述した理由から私学との併願で「ワンチャン狙い」の志願者も少なくないこと、さら武蔵敬遠した受検生が南多摩に回ったことが原因だと思われる。

  • ずんだもんなら、ふんわりとしか考えずに話してしまうけど、都立中高一貫校の合格に向けて、いくつか大事なことがあるみたいなのだ。 まず、Z会の通信教材は、私立中学の受験には...

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