ギャンブルにおける秘匿戦略の優位性は、情報非対称性を利用した収益獲得の理論に帰結する。
しかし、戦略の露呈は模倣を誘発し、収益性を著しく低下させる。
資本主義社会において、ミニマリズムを徹底することは、労働負荷を極限まで削減し、充足感を最大化する戦略となり得る。
だが、ミニマリズムの過度な普及は、消費低迷を招き、経済成長を停滞させ、収入減少を招く恐れがある。
故に、ミニマリズムは個人的実践におけるフリーライド戦略なのである。模倣されないからこそ、最大の利益がある。
ソローはウォールデンにおいて、生活費の厳密な算出と、必要労働量の逆算、そして必要最低限の労働を推奨している。
私の例を挙げれば、社内ニートとしてフルリモートで1日6時間労働により月収20万円を確保し、田舎生活で月10万円の生活費を賄っている。労働時間を4時間に短縮しても十分な余裕がある。
年収800万円以上を目指す場合、労働時間は必然的に増加し、1日8時間労働は避けられない。
幸い、私の趣味は数学、散歩、座禅であり、消費を必要としない。消費社会に惑わされる必要はない。
「パーカーおじさん」と揶揄されようとも、そのスタイルを貫けば、衣服購入の必要性は皆無である。食事も、家庭菜園の野菜と質素な食材で十分満足できる。