lynx   »   [go: up one dir, main page]

2025-03-19

オプーナ購入権を持たざる者

俺は趣味ゲーム紹介のブログ運営している。

そんな折、こんなコメントが俺のブログの片隅にひっそりと寄せられていた。

「令和生まれです。聞きたいことがあるのですが最近オプーナという名前ゲームのことを知りやってみたいと思いました。しかネットで調べると購入するための権利必要らしいのですが、どうやったら購入できるのでしょうか。」

一瞬、「ネタか?」と思った。だが、文面から漂う素朴さはどうやら本気らしい。

――これだから素人は。

わずため息をつく。確かにオプーナというゲームを知らないまま令和を迎えてしまった若者にとって、"オプーナ購入権" の概念理解しがたいかもしれない。

だが、それを堂々と訊いてしまうあたり、時代の変化を痛感せざるを得ない。俺たち昭和平成世代にとっては、「オプーナを買う権利を得る」ことは、ゲームを愛する者にとっての試練であり、通過儀礼のようなものだったのだ。

そもそもオプーナというのは2007年Wiiで発売されたRPGで、発売当時はそこまで話題にならなかった。

しかし、その奇抜なキャラクターデザインと独特のゲームシステム、何より「購入する権利をやろう」というミームネットで広まったことで、徐々にカルト的な人気を獲得していった。

やがてオプーナは単なるゲームを超え、"選ばれし者しか触れられない聖典" のような存在になっていったのだ。

そして、問題の"購入権"である

今となっては常識だが、オプーナはただ金を積めば買えるようなシロモノではない。オプーナを手に入れるためには、まずその資格を持っていることを証明しなければならない。

そう、「オプーナ入試験」に合格する必要があるのだ。

入試験は、全国の指定ゲームショップで年に数回だけ実施される。

筆記試験では、オプーナ世界観ゲームシステム、登場キャラクターの詳細などが問われる。例えば、「エナジーボンボンの適切な運用方法を200字以内で述べよ」とか、「オプーナ父親名前フルネームで答えよ」みたいな設問が出題される。

もちろん、これだけでは終わらない。最大の関門は"実技試験"だ。Wiiリモコンを駆使して、正確なタイミングエナジーボンボンを放つ技術が試される。オプーナ操作性は独特で、一見シンプルに見えるが奥が深い。適当リモコンを振り回しているようでは、まず合格不可能だ。

試験合格すると、「オプーナ購入権」が付与され、初めて正規ルートソフトを手に入れることができる。この厳格なシステムのおかげで、オプーナは"真に選ばれし者のみが遊べるゲーム"としての地位確立してきた。

から、俺のブログに書き込んできた令和生まれ若者よ。

お前がオプーナプレイしたいなら、まず己を磨け。情報を集め、知識を蓄え、技を磨け。そして購入試験を突破し、真の"オプーナ所有者"となるのだ。

……と言いたいところだが、実際のところ、令和の子たちはこんな試験を受けてまでゲームを手に入れようとは思わないのかもしれない。

最近はサブスクだのクラウドゲーミングだの、金を払えば即座にプレイできるのが当たり前の時代だ。「好きなゲームを遊ぶのに、なんでこんな苦労をしなきゃいけないんだ?」と疑問に思うのも当然だろう。

しかし、それでも俺は言いたい。

「手に入れるまでの過程が、ゲーム価値を決めるのだ」と。

オプーナは、ただのレトロゲームではない。それを手にするための努力と試練が、プレイヤーを鍛え、"オプーナ所有者"としての誇りを与えるのだ。そして、試験突破して初めて、オープニングの音楽が流れたときの感動を味わうことができる。

それでも、お前はオプーナプレイしたいか

もし本気なら、まずは近くの試験実施店舗を調べるんだな。

  • オプーナのクラック版がダウンロードできるけど、大半は、マルウェア入りなので要注意。 安易にアングラサイトで手に入れるとひどい目に合う。

  • 興味ないね

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん
Лучший частный хостинг