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2025-02-19

アッバース朝

バハムートは唸りクジャタの紅玉の石板を揺るがす。アッバースの重みにより世界は均衡を取り戻す。

イスラムという新たな宗教によって統一された初期のアラブカリフ国家は、西は地中海渡り東方ペルシアへと急拡大していった。

この世界において、アッバース朝首都バグダード学問文化の中心地として栄華を極めた。

そこでは、アラブ学者たちが天文学数学哲学芸術研鑽し、知の都を築き上げていく。

東の地平に、夜の闇のごときモンゴルが現れるまでは。

フランス

フランスの眼前には未完成世界が広がる。それは、まだ何者にも彩られていない空白のキャンバスだ。

断頭台の長い影にはじまり革命の赤青白の花形帽章、轟音を響かせるナポレオン大砲ベル・エポックの「光の街」、そして鉄の針を思わせるエッフェル塔へ――こうしてフランスは姿を現す。

フランス革命を経てこの国は、君主制から共和制、そしてまた逆戻りと激動の移行を果たした。

しかし、第三共和政は束の間の安息をもたらした。広がる並木道、発展する産業、華やぐサロン

やがて大きな嵐に見舞われるとも知らずに。

大日本帝国

日は昇り、明治は花開く。

江戸幕府開国余儀なくされた後の混乱は新たな統一国家明治日本を生み出した。

この時代は劇的な変化と矛盾に満ちたものだった。

江戸の礎の上に西洋政治技術を取り入れた日本は、すさまじい勢いで拡大し、ヨーロッパ列強覇権に挑んだ。

太平洋に新たな夜明けが訪れた。

劇的で輝かしく、燃え上がるように恐ろしい夜明けを。




civilizationいいね文章が好きだ

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