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2025-02-11

マコモ湯におしっこしたら人生変わった〜マコモ湯に浸かり続けた俺が自由を掴むまで〜(1)

おい、マコモ湯って知ってるか?あの風呂の水を変えずに使い続けるやつだよ。

実はウチの風呂、それだったんだよな(涙)。いや、正確には母親勝手にそうしてたんだけどさ。

ウチの母親、いわゆる自然派ママってやつでさ、スピリチュアル系とか純粋とか、まあそんな感じの人だったわけ。

最近話題になってるマコモ湯の動画見て背筋がゾワっとしたよ。「これ完全にウチじゃん」って。

他にも同じような家で育った奴ら、きっといると思うけど、みんな黙ってるだけだろ。

そんな家に生まれた俺の話、ちょっと覗いてみたいだろ?書いてやるよ。

俺が物心ついた頃にはもう気づいてた。「ウチは普通じゃねえな」って。保育園の頃からテレビ禁止市販お菓子砂糖もアウト。

周りの奴らはアンパンマンとか仮面ライダーとか詳しくてキラキラして見えたけど、俺には無縁だった。

マックハッピーセットなんて天国みたいな響きだったよ。友達が話してるの聞いて憧れてさ、親にせがんだら母親ヒステリー起こす始末。

でも諦めきれなくて、友達から話を聞いて紛らわせてた。ウケるだろ。

娯楽に飢えてた俺は文字を読むことに目覚め、小学校入る前にはもう1000まで数えられるようになってた。

それが運の尽きだったね。「娯楽をなくせば頭良くなる」って親に勘違いさせちゃったんだ。

小学校の頃、ゲームボーイアドバンスってのが流行ってた。ポケモン全盛期の時代だよ。でもウチじゃテレビゲーム禁止から、話に入れるわけがない。

ポケモン名前言えるかな?」なんて遊びが流行ってたけど、俺には無縁だった。

そんな時、気の利く友達が「これ読めば話に入れるよ」ってポケモン図鑑を貸してくれたんだ。

嬉しくてさ、自由帳にポケモン名前を片っ端から書き写したんだよ。小学校入る前から読み書きできてたから余裕だった。

でも、それを親に見つかっちまってさ。「ゲーム脳が感染る」とか言われて即ゴミ箱行き。あの時は泣きそうになったね。

でも母親は優しい人だった(そうだろ?)。子供の体を第一に考えてくれてたんだよ。ネットバカにされてるマコモだって、「体に溜まった毒素を出すため」らしいし、

いつも「みんないつかわかる」「ちゃんとしてない奴はひどい目に遭う」「あなたは恵まれてる」なんて言ってたっけ。

学校では「臭い」って言われたよ。そりゃそうだろ、粉石鹸洗濯して柔軟剤なんて使わないんだからさ。

梅雨時なんて地獄だったよ。でも今思うと、学校の奴らは本当にいい奴らだったな。臭いからって虐められたりはしなかったし、

休みにはドッチボールに誘ってくれたりしてさ。それでもやっぱり「普通の洗剤」の家が羨ましかったけどな。

先生はウチを虐待じゃないかって疑ってたみたいだけど、それは見当違いもいいところ。母親は優しい人だったからな。

ただ、カウンセラー学校に来て俺だけ個室に呼び出されたりしたこともあったけど、あれ何だったんだろうな。

風呂臭いのは慣れてたけど、服の匂いとかはどうしようもなくてさ。学校のシャボネット香り付けとかしてごまかしてた。

でも一番キツかったのは友達の話についていけないこと。テレビ見れないと「小島よしお」とか知らないわけでさ、小学生にはそれ致命的だろ?

みんながテレビの話をするたびに胃がキュッと締め付けられる感じがして、その場をそっと離れてトイレで手を洗ったりして時間潰してた。

チャイムが鳴るまで校舎を散歩するのが習慣になってたんだよな。その時によく教頭先生が話しかけてきたけど、あれ何だったんだろうな。ただ散歩好きなだけだったんだろう。

マコモ湯の習慣は、もうとっくに終わってたんだよな。きっかけは俺が連続して浴槽でおしっこしたこと

いや、別に悪気があったわけじゃないんだよ。ウチの風呂って、どんどん綺麗になるって信じてたからさ。

おしっこしても綺麗になるんだよ!」って自慢げに母親に教えたら、なんか母親が耐えられなくなったみたいでさ。それでマコモ湯は終了。

でも、小学校高学年になる頃には、さすがに気づいちゃったんだよね。「俺、浮いてるな」って。

だけど、その気づきが最悪だった。「周りがバカから俺が浮いてるんだ」「みんな間違ってる」って思い込んでさ。

そこで「近所の名門私立中に行けば何か変わる」なんて考えたわけ。

親は大喜びして応援してくれた。「よく気づいたね」なんて言われてさ。勉強だけはできたから、簡単合格したよ。

その学校図書館がすごかったんだよな。司書が何人もいるようなデカ図書館。同じようなはぐれ者が集まってて、

そこで仲良くなった。でも、流行りの話題が出ると相変わらず散歩する癖は治らなかったけどさ。

それでもクラスには居場所なんてなくて、自己肯定感なんてゼロに等しかった。お小遣い中学生になっても1000円ももらえなくてさ。

遊びにも付き合えないし、ケータイ持ってないとそもそも誘われもしない。

そんな時に出会ったのがパソコンだった。親父のお古のWindows95ボロボロのやつを誕生日にもらったんだよね。

当時はネットバブル崩壊の直後で、ホリエモンライブドア全盛期だったからさ。「パソコン渡せば子供天才になる」なんて親は思ってたんだろうな。

それが俺にとって夢の時代の始まりだった。近所の本屋には「Mr.PC」とか「ラジオライフ」とか置いてあって、それ読めば簡単漫画無料で読める方法とか載ってたんだよ。

それまで小学校図書館で「漫画でわかる」シリーズしか読んだことなかったから、刺激が強すぎて震えたね。思い出すだけで武者震いするくらい。

でも、それだけじゃ満足できなくてさ。ネットを使った金儲けを覚えたんだよ。手先が器用な友達と組んでジャンク品を直して転売してた。

何を扱ったか身バレするから言えないけど、多い時は月5〜6万稼げるようになった。

そして、その金が俺をクスリへと導いた。

(続く)

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