ウェブサービスのユーザ登録では、メールアドレスの入力をよく求められますね。この手のユーザ登録に使うため、サブメールアカウントを用意しているユーザも多いのではないでしょうか? もちろんこの方法はスパム対策に有効ですが、ちょっと気をつけなければいけないことがあるようです。
Gmail・Hotmail・Yahoo!メールなどの無料メールアカウントは一定期間ログインしないと休止することになっています。Gmaiは9ヶ月、Hotmailは360日、Yahoo!メールは4ヶ月だそう。休止してしまうと、アカウントが削除されるのみならず、受信メール・アドレス帳など保存していた全てのデータにアクセスできなくなります。たとえば、サブメールを使ってウェブサービスにユーザ登録した際に受信したメールなども失くしてしまうというわけ。
しかし、サブアカウントの休止で発生しうるリスクはこれだけではありません。
例えば、Hotmailのメールアドレスを使ってGmailアカウントの新規作成し、Gmailをメインメールにしているとしましょう。このHotmailアカウントに360日間ログインしないと、前述のとおりアカウントは削除されてしまうのですが、これは即ち、他の新規ユーザがかつての自分のアカウントでメールアドレスを作成できるということ。この新規ユーザがもし自分のGmailアカウントのパスワードをリセットしたら、自分のメインメールにアクセスされてしまいます。
この例え話は一見「たられば」ですが、2009年7月中旬Twitterで実際に起こった出来事。
同様のリスクは、Gmailアカウントだけでなく、オンラインバンキングやクレジットカード情報を保存しているネットショッピングでも存在することに警戒が必要です。ちなみに、Gmail・Hotmail・Yahoo!メールの各ユーザ規定では、アカウントの扱いについて以下のように定めています。
Gmail6ヶ月ログインされない時点で「休眠状態」と認識されアクセスできなくなる。ただしメールアドレス自体はまだ残っている状態。ここからさらに3ヶ月間(つまり通算9ヶ月間)ログインしないと、アドレスそのものが消去される。
Hotmail270日間サインインしなければ(新規登録の場合は登録後最初の10日間にログインしない場合も同様)「休眠状態」になり、全てのメッセージ・フォルダー・連絡先が削除される。ただしメールアドレス自体はまだ残っている状態。さらに90日間経過したら、アカウントが削除される。
Yahoo!メール4ヶ月使われてないアカウントは休止する。
いずれも無料ツールである以上なんらかの制限があることはやむをえませんが、だからこそ、この制限も正しく理解したうえで使いこなしたいものですね。サブメールにも定期的にログインし、アカウントをアクティブ状態にしておきましょう。
Never Use Hotmail as Your Secondary Email Account [Smarterware]
Gina Trapani(原文/松岡由希子)