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「カメラからスマホを再定義する」――ソニーの技術を結集した「Xperia Z1」5つの魅力カメラの総合力はどこにも負けない(1/2 ページ)

» 2013年09月14日 01時53分 公開
[村上万純,ITmedia]

 ソニーモバイルコミュニケーションズは9月13日、銀座のソニービルで9月4日(現地時間)にドイツ・ベルリンで発表した新型スマートフォン「Xperia Z1」のタッチ&トライイベント「Xperia Z1 Japan Premiere(エクスぺリア ゼットワン ジャパン プレミア)」を開催した。同イベントでは、同社代表取締役兼CEOの鈴木国正氏、ソニーモバイルUX商品企画部統括部長兼クリエイティブディレクターの黒住吉郎氏ほか開発担当者らが登壇し、新端末の魅力を語った。

photo ソニーモバイルコミュニケーションズ代表取締役兼CEOの鈴木国正氏

 「カメラからスマホを再定義する」――。発表会全体を通じて伝えられたメッセージだ。「一般的にカメラに抱くであろうイメージをより豊かにしたい」(鈴木氏)という想いが込められている。だが、Xperia Z1の魅力はカメラだけではない。鈴木氏は、「ワン・ソニー」(1つのソニー)を標語として、ソニーが持つ全ての英知・技術力を注ぎ込んだのがこのXperia Z1だと語った。黒住氏も、「Xperia Z1はスマートフォンだけでなく、ソニーを代表するフラッグシップ」と話す。

photophoto Xperie Z1のコンセプトは、「カメラからスマホを再定義する」(写真=左)。Xperiaブランドの根底にある3つのコンセプト(写真=右)

 Xperia Z1は、5インチのフルHD表示(1080×1920ピクセル)対応ディスプレイを搭載し、最大のウリであるカメラにはソニーの半導体事業部、カメラモジュール部、デジタルイメージング部の各部署の全ての英知を結集させ、実装に至った。プロセッサーはQualcommのSnapdragon 800に属する「MSM8974」(2.2GHzクアッドコアCPU)を備え、大容量の3300mAhバッテリーで高いパフォーマンスを支える。

 鈴木氏は、そんなZ1が生まれた背景や、これから作るXperia端末全てに通じるという3つのコンセプトを明らかにした。

Xperiaブランドを貫く3つのコンセプト

photo 鈴木氏

 1つ目は、「コアテクノロジー」。「画質、音質、カメラなど、ソニーが持つ基本的な技術」(鈴木氏)を指すという。今回の発表では、「(ソニーの)テクノロジー」という言葉が頻繁に飛び交い、同社が技術面で強い自信を持っていることが伝わってきた。

 2つ目のコンセプトは「サービス&アプリケーション」。これまで提供してきた「Sony Entertainment Network」に加え、ソニーが自前で作るアプリに焦点を当てていくという。鈴木氏は、「Androidアプリは、サードパーティが質の高いものを多数開発・提供している現状がある」とした上で、「そこだけに任せずに自分たちで作るアプリを1つの商品として売り出していきたい」と語った。「音楽、動画、撮影した静止画などのコンテンツが、ローカルおよびクラウドでシームレスにつながることは当然実現すべきユーザーエクスペリエンスだ」と強調した。

 最後は、「エコシステム」。「ソニー製の各種機器間の連携がより簡単になるよう強化していく」(鈴木氏)ということだ。今後は、腕時計型デバイスの「SmartWatch 2 SW2」など、「スマホを軸としたウェアラブル商品を強化していく」(鈴木氏)。特に3つ目のエコシステムに関しては、これまでさまざまなヒット商品を作ってきた経験のある同社だからこそ実現できる賜物だ。

 鈴木氏は、「これら3つをソニーの総合力として、脈々と続けていく」と語る。その最初の一歩として登場したのが、Xperia Z1だ。Z1の魅力は主に5つある。その5つとは、「デザイン」「カメラテクノロジー」「カメラアプリケーション」「ディスプレイ」「エンターテインメント」のことだ。鈴木氏らはその魅力を力強く語り、それはタッチ&トライのデモンストレーションでも伝えられた。

photo Xperia Z1の5つの魅力

機能と美しさを両立させた“喜び”を感じるデザイン

 Xperia Z1の持つ、シャープでスタイリッシュなデザインは、「所有感を大切にし、ユーザーが手に持ったときの喜びを重視した」(鈴木氏)ことで生まれたものだ。持ち心地というのは、他社製品と比較するのが難しいが、手にしたときの喜びを何よりも大切にしたいという思いは、端末の細部にも体現されている。

photo デザイン担当の日比啓太氏

 デザインを担当したソニーモバイルシニアデザイナー日比啓太氏は、「目指したのは、機能と美しさの両立」と語った。一番の特徴は、1枚のアルミ板を削って仕上げたシームレスなメタルフレームだ。過去モデルの「Xperia Z」と同じく、どこから見ても美しい均一性のある「オムニバランスデザイン」というコンセプトを継承している。側面にあるアルミ削り出しの電源キーも、引き続き採用した。金属にこだわった理由について、「カメラなど道具的要素のあるプロダクトは、金属素材を通して金属の持つ普遍的な価値、安心感を体現しているイメージがあり、Z1でもそれを表現したかった」と日比氏は説明する。フレーム自体がアンテナとなり、防水性能を高めることにも貢献するなど、まさに“機能美”を体現したものとなっている。イヤフォンジャックも、防水性能を強化した上でキャップレス仕様となった。

 そのほか、基本造形の考え方も抜本的に見直した。「シャープな印象を残しつつ、持っていてまったくストレスのない造形」と日比氏が言うように、端末の角は丸みを帯びた球体になっている。「スマホはせわしなく触るイメージがある。手のひらで球を支点にくるくる端末が動き回ることをイメージした」と日比氏は説明する。

photophoto 1枚のアルミ板を削って仕上げたというシームレスな金属フレーム(写真=左)。端末の角は丸みを帯びた球体になっている(写真=右)

 カラーバリエーションは、Xperia Zと同じくブラック、ホワイト、パープルの3色。黒住氏は、「特にパープルはZからある一押しのカラー。ただ、以前のものより若干華やかにすることで、より幅広いユーザーに訴求できるものにした」と話す。「アルミの素材を生かすダブルアルマイトという処理を施し、丸みのある面と平面でまったく違う色と質感を実現できた」と日比氏は自信を見せる。色味から質感に至る細部まで、妥協することなく徹底的にこだわった。

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