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圧倒的な“高機能”が心地いい──ハイエンド機「911T」の実力に迫る(後編)東芝「911T」レビュー(1/6 ページ)

» 2007年03月29日 06時13分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

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photophoto ソフトバンクモバイル向けの東芝製端末としては初のスライドボディを採用した「911T」。上端と下端は大きく孤を描くようなRが付くが、全体に眺めるとスクエアな印象。ボディカラーはこのブラックのほか、レッド、シルバー、ホワイトの4種類を用意する(関連記事参照

音楽再生、ワンセグ視聴にも対応する使い勝手のよいBluetooth

 911Tの購入動機の1つとして、Bluetoothの搭載を挙げるユーザーも少なくないだろう。

 サポートプロファイルは、

  • HSP(HeadSet Profile)
  • HFP(HandsFree Profile)
  • A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)
  • AVRCP(Audio/Video Remote Control Profile)
  • DUN(Dial-Up Networking)
  • OPP(Object Push Protocol)
  • FTP(File Transfer Protocol)

 となる。ステレオ音楽再生をサポートする携帯としては一般的だが、重要なのはその使い勝手。911TはBluetooth利用における使い勝手に優れるポイントが多いのも特徴だ。

photophoto 911TのBluetoothデバイス情報。サポートするプロファイルはこの通り(左)。Bluetooth搭載PCから見た911T。ダイヤルアップ、ファイル交換、オブジェクトプッシュ、ボイスゲートウェイ(ハンズフリー)が利用可能となっている(右)
photo PCから911Tに、あたかもPC内のフォルダをたどるようにアクセスできる。PCにインストールするBluetoothアダプタ(スタック)などで若干の違いがあるが、試用機としたThinkPad T43内蔵のBluetooth機能を用いると、Windows Explorer/マイBluetoothから容易にアクセスできた

 前モデル「910T」(レビュー参照)はBluetooth対応のワイヤレス音楽プレーヤーとしての完成度が高かったが、911Tもほぼ同様の音楽再生機能を搭載し、Bluetoothのワイヤレス再生に対応する。

 そのほか、PCとワイヤレスデータ交換ができることも魅力の1つだ。Bluetooth経由でアクセスできるのは本体の内蔵メモリのみとなるが、一度Bluetooth搭載のPCと認証を済ませて“信頼デバイス”として設定しておけば、PC上の操作だけ、本機にはノータッチでファイルを転送できる。

 ファイル転送の手段は、FTP(File Transfer Protocol)で任意のファルダにアクセスし、ファイルの読み書きを行う方法のほか、Windowsの「送る」機能を利用する方法がある。「送る」機能を使うと、適切なフォルダに自動的にファイルを転送してくれるのが便利だ。

 例えば内蔵メモリにある複数の写真データなどをまとめて転送するなどの活用方法がある。ソフトバンクモバイルのBluetooth搭載端末はそもそもこういう仕様となっているが、やはりPCとの連携を想定したBluetoothの使い勝手が優れている。


photo “ハンズフリーモード”か“プライベートモード”が選べる。使用機器は、どちらのモードであっても通話中に自由に切り替えられる

 “HSP”と“HFP”、2つのプロファイルをサポートするハンズフリー通話はごくスタンダードな仕様となっている。Bluetooth機器とペアリングし、かつ信頼デバイスとして設定しておけば、ハンズフリー機器側の電源を入れるだけで接続してくれる。HSPとHFPを明示的に使い分けできないことにやや注意が必要だが、使用するBluetoothハンズフリー機器が双方のプロファイルをサポートしているならば、試した限りでは“HFP”で接続されるようだ。

 ハンズフリー機器の利用は、2種類の動作モードから選べる。“ハンズフリーモード”は常にハンズフリーで通話するモード。“プライベートモード”は、本体で発着信操作を行った場合はBluetooth機器を使わず、本体で通話できるようにするモードとなる。

 なお、Bluetoothハンズフリー機器に通知される(機器側で鳴る)着信音は、本体での設定に関わらず固定の電子音となる。残念ながら着うたや着メロなどを設定したり、発信元ごとに鳴り分けさせることはできない。


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