米Microsoftは5月7日(現地時間)、米Googleが4月に発表したAIエージェントの相互運用向けオープンプロトコル「Agent2Agent(A2A)」を、自社の開発プラットフォーム「Azure AI Foundry」と「Copilot Studio」でサポートすると発表した。
同社はまた、GitHubのA2Aワーキンググループに参加し、プロトコルとツールの開発に貢献していく。
A2Aは、複数のAIエージェントを相互接続し、動的に連携させる際の“共通言語”。異なる開発言語やフレームワークで開発されたAIエージェント同士が情報を交換し、協調してアクションを実行できるようにするプロトコルだ。
Azure AI FoundryとCopilot StudioがA2Aに対応すれば、これらのプラットフォームで構築されたエージェントは、他のツールで作成されたエージェントやMicrosoft外でホストされているエージェントを含む外部エージェントをタスクに利用できるようになる。
MicrosoftはCopilot Studioでの「Model Context Protocol(MCP)」サポートを導入済みだ。
米Anthropicが推進するMCPは、さまざまなAIエージェントがお互いに連携するための標準を目指しているのに対し、A2Aはその上でエージェント間の相互運用と連携を可能にするプロトコルという位置づけだ。
サティア・ナデラCEOはXで「A2AやMCPといったオープンプロトコルは、エージェントウェブを実現する鍵となる。Copilot StudioとFoundryがA2Aをサポートすることで、お客様は設計段階から相互運用性のあるエージェントシステムを構築できるようになる」と語った。
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