飛行機が離陸する際に必要となる離陸滑走路距離長というのは、滑走路の標高や載積重量によって変わるそうです。だから国際線で使われるサイズのボーイング767-300ERが、国内線用の小さな空港の滑走路から離陸できたとしても、そこの標高によってはなんら不思議ではないんだとか。
エチオピアの首都アディスアベバを出発し、タンザニアのキリマンジャロ国際空港に到着するはずだったエチオピア航空のボーイング767-300ER。トラブルのため、近郊にある小規模なアルーシャ空港に着陸してしまいました。
このボーイング767-300ER、乗客と荷物が載積された状態での離陸滑走距離は8900フィート(約2713m)と言われています。そして、アルーシャ空港の滑走路の長さは5351フィート(約1631m)。単純計算では約1000mも短くて距離が足らんわ! と思いきや…滑走路の標高が離陸滑走路距離長に影響するため、ビデオの通りビューンと離陸に成功しちゃいました。ボーイング社の機種ごとの発着陸について示した資料から、標高が高ければそのぶん離陸滑走距離が必要になると分かります。そのため、標高4551フィート(1387m)に位置するアルーシャ空港の短い滑走路でもからのボーイング767-300ERが離陸出来ることが分かります。の離陸は、より厳しい状況で飛び立ったということに。
飛び立つ瞬間を別アングルから撮影した、こちらのビデオもどうぞ。
追記(2014年1月21日 13時45分):誤訳がありましたので記事本文を修正いたしました。誤りの部分は打ち消し線を入れ、追加した部分は斜体で表記しています。ご指摘頂きましてありがとうございました。それにしても、とても不利な状況にあるにも関わらず飛び立てたなんて、なおさらスゴいですね。
[米版]
たもり(Jesus Diaz)