資産家ゼル氏、次に起こり得るのは流動性危機－ＣＮＢＣ

資産家のサム・ゼル氏は、金融システムを流動性で溢（あふ）れさせておいて何も起きないということはあり得ないと、米経済専門局ＣＮＢＣのインタビューで語った。

　　エクイティ・グループ・インベストメンツの会長であるゼル氏は、米経済がリセッション（景気後退）に陥る「可能性は高い」と指摘。「世界中がマネーで溢れ、何の制限もなけれ、過剰流動性につながる。そして過剰流動性はリセッションを引き起こす」と述べた。

　　同氏はまた、第２次世界大戦までさかのぼっても、流動性危機が起こらずにリセッションとなった例はないと指摘。自身の推測では、次に起こり得るのは流動性危機だと語った。

　　米金融当局は正しいことを全て実行しているとし、政策金利はここからさらに上昇するとゼル氏は予想。「過度に楽観的になる理由も、利上げが非常に早く、あるいは痛みをもたらさずに完了すると考える理由も」まったくないと語った。

原題：Sam Zell Tells CNBC He Thinks a Liquidity Crisis May Be Up Next（抜粋）