本当はどちらも同じ色なんて、分かっていても信じられない?
同じ色なのに違って見える、目の錯覚を利用した不思議なイラストがXで話題です。
6月19日、「ぐぐぐ」さん(@gggggocha)が「真ん中の正方形が同じ色なの作った自分でも信じられない」と写真を添えて投稿すると、Xで20万件を超える「いいね」など注目が集まりました。
写真には、左右のページに正方形が描かれたカラフルな本が写っています。左のページは黄色の水玉模様に紫の背景。右のページは紫の水玉模様に黄色の背景。どちらのページにも、中央に正方形が描かれています。
ぐぐぐさんの投稿によると、真ん中の正方形はどちらも同じ色のはずですが……何度見ても左は黄緑色、右は濃い青色にしか見えない!
どうやらこれは、色の対比と同化によって違う色に見えてしまう「ムンカー錯視」と呼ばれる錯覚のようです。
目の錯覚にビックリ!
投稿には、
💬「拡大したらほんとに同じ色だ! すごい!」
💬「脳にバグが…」
💬「同じって言われても同じ色に見えない」
💬「すごく不思議です。同じだなんて」
💬「目は補色を求める、って美術で習ったけど、本当ですね」
など驚きの声が反響として寄せられました。
BuzzFeed Japanは製作した「ぐぐぐ」さんに、錯覚イラストについて聞いてみました。
――投稿された本は、いつごろ制作されたのでしょうか。
「投稿したものは今年6月頃に制作しました。入学中の美術大学の自由課題で取り組んだ作品です」
――ほかの投稿で違うページも貼られていますが、これらはすべて同じ色の四角形を錯視させる本として作られたのでしょうか。
「別のページではイラストや図形を用いたものもあります!」
「本全体としては、『青色と緑色で意見が分かれる曖昧な色』についてまとめた内容で、錯視・図形・文字を組み合わせて、読者が迷う体験を楽しめる構成にしています」
「中にはアンケートページも用意し、『どちらの色に見えるか』を実際に選んでもらうことで、読者がより迷いながら読めるよう工夫しています」
――本を制作した経緯について教えてください。
「ちょうど私が使っていたバッグが今回のような色で、友達によって『緑』と『青』で呼び方が分かれ、議論になったことがきっかけです」
「周りの背景によって緑と青に見える事象を、抽象的に表現したページになります」
――おそらくは「ムンカー錯視」と呼ばれる目の錯覚かと思います。この現象について、どのような流れで知ったのでしょうか。
「ムンカー錯視は授業内で学んだことがきっかけで知りましたが、自分でもさまざまなパターンを試し、より面白く伝わる表現を考えました」
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あらためて錯覚だと分かってから画像を見ても、やっぱり違う色に見えてしまいます。
さまざまな色の組み合わせで実際の見え方が違ってしまうなんて、脳の仕組みは不思議が多いですね。