1.感性価値を掘り下げるための主要調査5選
・行動と感情分解リサーチ(感性価値フォーカス型カスタマージャーニー)
目的
顧客の購買検討から使用後に至る一連の行動と感情のトリガーと価値体験を明確化。
手法
インタビューとワークショップを組み合わせ、実際の行動プロセスをステップごとにマップ化。
アウトプット
感性価値に特化した「行動&感情マップ」を作成し、新商品やデザイン改善の仮説立案に活用。
・24時間フォトダイアリー調査(日記調査)
目的
日常生活の中で顧客が「いいな」「気になる」と感じる瞬間をリアルタイムに捉える
手法
モニターにスマホアプリを使って写真とコメントを記録してもらう。記録項目には「視覚」「触覚」「匂い」「音」など五感情報を必ず含める。
アウトプット
瞬間的な感性トリガーと使用シーンの生データをビジュアルで一覧化。後続の深掘りインタビューの質を高める。
・エスノグラフィ(訪問調査)
目的
顧客の無意識レベルでのリアクション(表情、動作、声のトーン)から心的価値を発見
手法
自宅や使用現場にリサーチャーが訪問し、長時間観察と会話を記録。
アウトプット
定性データをもとにユーザー行動の無意識シグナルを抽出し、デザインや訴求メッセージのインサイトに落とし込む。
・オンラインコミュニティ調査(MROC: Market Research Online Community)
目的
時間経過に伴う感性価値の変化や深化プロセスを継続的に追跡
手法
専用プラットフォーム上で数十名~百名規模のコミュニティを構築し、週次・月次で課題投稿やリアクション収集を実施。
アウトプット
新商品コンセプトやデザイン案に対するリアルな反応ログを分析し、ブランドコミュニケーション戦略を強化。
・ビジュアル・コピー深掘りインタビュー
目的
具体的なクリエイティブ要素(写真、動画、キャッチコピー)に対する感性反応を詳細に探る
手法
被験者に素材を順番に提示し、「ここに何を感じたか/なぜそう感じたか」をひと要素ずつ丁寧にヒアリング。
アウトプット
漠然とした「かっこいい」や「かわいい」といった印象を言語化し、クリエイティブ開発の指針を提供。
2.付加価値:調査設計時のポイント
サンプルの多様性
年齢・性別・ライフスタイルのばらつきを確保し、多角的な感性パターンを網羅。
メソッドの組み合わせ
定性(エスノグラフィ、インタビュー)+定量(オンラインアンケート)のハイブリッドで量×質の深化。
アウトプットの再利用
行動マップやフォトログは社内ワークショップ資料としても二次活用可能。
調査結果のストーリー化
顧客の小さな気づき→価値体験→行動変容の流れを物語形式でまとめることで、社内合意と意思決定を促進。
これらの手法を組み合わせることで、顧客の感性価値を多角的にかつ深く掘り下げ、商品開発やマーケティングコミュニケーションに直接つながるインサイトを得ることが可能です。
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