(憲法季評)手続き軽視の態度、生まれる分断 「お茶の間の正義」社会の昏さ 安藤馨
昨年末に韓国で生じたクーデター事件とその失敗は強い印象を残した。行政権を掌握する大統領が自身の政治的行き詰まりを打破するために、自身に対抗する議会を軍事力で制圧しようとした自己クーデターであるが、韓国政治の専門家が指摘するように、左右両派の「法の支配」と民主政への軽視をそこには見て取ることができる…
- 【視点】
キャンセルカルチャーが、われわれが擁護すべき「リベラル」な民主政にとって、なにゆえ脅威なのかを明快に説く必読の論評である。手続き的正義を軽視しもっぱら社会の同調圧力に頼って社会を変えていこうとする試みがいかに危ういかは、政権交代とともに唯々
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