Netflix映画『アイズ・オン・ユー（原題：Woman of the Hour）』で監督デビューを果たした女優のアナ・ケンドリック。現在39歳の彼女は、本作の監督だけでなく主演も務めている。

この映画は、1978年に全米放送されたテレビ番組の収録中、次の標的となる犠牲者を見つけた連続殺人犯の実話を基に描かれたもの。アナが演じるのは、ブラインドデート番組『The Dating Game』のエピソードで花嫁候補となったバチェロレッテ、シェリル・ブラッドショー。

物語が進むにつれて明かされていくのは、出場者のひとりが「デーティング・ゲーム・キラー」として知られる連続殺人犯、ロドニー・アルカラだったという衝撃の事実。実話ゆえの恐ろしさを、アナは見事にスクリーンに落とし込んでいる。

映画をチェックし、アナの最近のインスタグラムを覗いてみると、彼女がフィットネスにもかなり力を入れているのは一目瞭然。アナは普段、どんなワークアウトをしているのかな？彼女がシェアしている内容がこちら。アメリカ版ウィメンズヘルスから見ていこう。

ワークアウトに変化をつけるのが好き

アナは、さまざまなワークアウトを試すのが好きなタイプ。「新しいことを始めるたびに、『これだ！私に必要な運動はこれだけ！』って思うの」と、2020年に『Shape』誌に語っている。「でも、夢中になりすぎて燃え尽きちゃうから、また別のことを始めるはめになるのよ」

最近ハマっているのは「ハイキング」だそう。

「ロサンゼルスのちょっと変わった、坂の多いエリアに住んでいて、ハイキングにコミットするべきだって気づいたの。良いアイデアが浮かぶから」とアナ。「というより、頭がクリアになるって感じかな。頭で考えすぎたり、物事を分析しすぎる癖があるから。歩いていると、自然といろんなことが整理されていくの」

今ワークアウトに励んでいる目的は、見た目のためではなく、「強さと柔軟性を手に入れるため」だとも語った。

「私には、考え方を変える必要があった。以前は自分を罰するような気持ちで運動していたから。でも今は、生活の質を高めるために取り組んでいる」

低負荷のワークアウトが好き

これまでに、ヨガやピラティス、バレエなど、さまざまな低負荷のワークアウトを試してきたというアナ。「唯一やったことがないのは、大声で叫ばれる系のトレーニング。『ほら！もっとヒザ上げて！』みたいの。絶対ついていけないってわかってるから」と『Shape』誌に語った。

トレッドミルの上で運動することもあるけれど、彼女にとってそれは、“他に選択肢がないときの最終手段”。「昔は毎日1時間、言い訳なしで運動してた」と、2015年に『Los Angeles Times』誌に語っている。「私は極端なの。毎日運動するか、完全にサボるかのどっちか」

でも今は、「バランスをとること」を大切にし、週に3〜4日トレーニングすることを目標にしているという。「トレーナーをつけたことは一度もない。誰かに近距離で見られているのが、私はちょっとプレッシャーに感じてしまうから」

20代の頃はジム通いに熱心ではなかった

もともと運動が好きではなかったというアナ。30歳を迎えてから、より健康に意識を向けるようになったそう。

「ひどいものよ」と、彼女は2015年に『Ellen DeGeneres』で語っている。「最悪よ。だって、元々運動が苦手なのに、運動すると気分がすごく良くなるから。それが嫌なの。ちゃんと効果があるってことだから」とジョーク交じりに答えている。

食事と睡眠を優先している

定期的に運動することを心がけつつ、アナはウェルネスの他の分野にも重点を置いている。

「“何ごともほどほどに”ってよく言うけど、まさにその通りよ」と『Shape』誌に語った。「昔は好きな食べ物を制限したりもしたけど、いつも逆効果だった。結局、自分が惨めになるだけ。だから今は、体の声をちゃんと聞くようにしている。無理に抑え込まずにね」

役柄によっては、歌声を守るために乳製品やアルコールを控えることもあるそう。「アルコールを避けるのは簡単。でも、乳製品は何にでも入ってるから、避けるのが大変すぎて腹立たしいの。芽キャベツですらバターで炒められているのよ？乳糖不耐症の人の苦労が、今ならよくわかるわ」と『Times』誌に語っている。

アナにとっては睡眠も同じくらい大切。「毎晩6時間睡眠でなんとかなるタイプじゃないから。顔にも声にもすぐに出てしまうの。1日14時間働く日には、家に帰ってすぐ寝て、翌朝の集合時間に間に合うように起きるしかないわ」とアナ。

でも、昼寝をするのは“嫌い”とのこと。「残り1日のリズムが崩れてしまうから」

※この記事はアメリカ版ウィメンズヘルスの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。

Text: Korin Miller　Translation :Yukie Kawabata