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ジャニー喜多川氏に車中や映画館で「されるがまま」 70年前に声を上げられなかった松崎基泰さんの後悔

2023年7月18日 06時00分 有料会員限定記事
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 ジャニーズ事務所の創設者ジャニー喜多川氏(2019年に87歳で死去)による性加害問題で、元コンサルタントの松崎基泰さん(79)が都内で取材に応じ、小学生だった70年前に喜多川氏から車中や映画館などで4、50回にわたり繰り返し性暴行を受けたと証言した。

松崎基泰さん

 性加害問題を巡り、国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会が24日から日本を訪問予定。松崎さんは「国連の提言を待つのでなく、政府は積極的に問題の調査に乗り出すべきだ」と訴える。

◆「車で送ってあげる」から始まった恐怖

 松崎さんは大学を卒業後、大手IT企業に勤務。大学院に進学した後、渡米してビジネスコンサルタントなどして40年間米国に滞在し、親族の介護のため3年半前に日本に帰国した。
 告白にちゅうちょもあったが、国民栄誉賞を受賞した作曲家服部良一さんの次男で同級生の服部吉次さん(78)が、日刊ゲンダイに告白の記事を載せたのを機に声を挙げようと決意した。

 松崎さんは、体が弱く小学校への入学が1年遅れた。一つ年下の服部さんと同級生で、小1から高校まで親しくしていたが、喜多川氏からの性加害を互いに話せたのは、20年前の同窓会の時だったという。
 松崎さんは、小学校入学後から新宿区若松町の服部家に服部さんの母親から「遊びにおいで」と言われ、都電で遊びに行くようになった。ある日、服部家と食事をしながら、テレビでプロレスのシャープ兄弟の中継を見ていた。その時、服部家以外の人が松崎さんをじーっと見つめていた。それがジャニー氏との最初の出会いだった。

ジャニー喜多川氏の性加害問題について記者会見する服部吉次さん(右)と友人の松崎基泰さん=東京都内で

 2年生から親の許可を得て服部家に泊まりにいくと、必ずそこにジャニー氏もいた。帰る時になると、ジャニー氏から「車で送ってあげるよ」と言われ、服部家から世田谷区の松崎さん宅まで車で30分ほどだが、毎回送ってくれた。ジャニー氏は住んでいた進駐軍宿舎「ワシントンハイツ」にいつも寄り、チョコレートやジーンズなどを買い、手土産をたくさん持たせて自宅に送った。

◆ズボンを脱がされ、手を入れられ、乗っかられ…

 しかし、送り届ける時は必ず自宅近くの人気の少ない路上に車を寄せ、ズボンを脱がし、松崎さんへの性加害を繰り返したという。
 それが日常茶飯事で他にも「有島一郎氏の喜劇を観に行こう」「映画を観に行こう」「演劇を観に行こう」と、ジャニー氏が企画していろいろな所に連れて行ってくれたが、出かける度に映画館や舞台の観劇中にジャニー氏の手が服の上から入って来て、されるがままになっていたという。
 松崎さんは「多い時は週に数回、計4、...

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