アップル、携帯利用者の位置追跡報道を否定
米アップルは27日、同社が高機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」を介して利用者の位置情報を追跡したと報じられた問題について、「我々は追跡していない。するつもりもない」との否定声明を発表した。ただ、位置情報を保存するiPhoneの機能に一部不具合があるとして修正ソフトを無償配布するとした。
アップルは、iPhoneに位置情報を保存する機能があることを認めたうえで、保存している情報は通信環境の改善などに使う匿名のデータで、利用者を特定した個人情報ではないと説明。利用者の位置情報を集めたり、広告などの目的で第三者の事業者に提供する際は、その都度、利用者の了解を取る仕組みとなっているとした。ただ、位置情報を保存する機能について、一部に不具合があると発表。近く修正ソフトを無償配布する。
米紙は21日、アップルと米グーグルがそれぞれ高機能携帯電話を介して、利用者の位置情報を無断で収集し、広告や販売促進に使うデータベースを構築しようとしていると報じていた。(シリコンバレー支局)