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店名 |
きしめん 住よし JR名古屋駅 新幹線上りホーム店(すみよし)
|
---|---|
ジャンル | 麺類、郷土料理、天ぷら |
お問い合わせ |
052-586-0624 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
JR名古屋駅 名古屋駅から121m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
~¥999 ~¥999 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー可 (交通系電子マネー(Suicaなど)) QRコード決済不可 |
サービス料・ チャージ |
食券制。TOICA、ICOCA、Suica等全国の交通系ICカード利用可(関西圏のPiTaPaは除く)。JR名古屋駅:新幹線改札内店舗のため、駅入場にあたっては乗車券+新幹線特急券または入場券が必要。 |
席数 |
(立ち食いカウンター(スタンド席)のみのため椅子はありません。) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | カウンター席あり |
料理 | 朝食・モーニングあり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
お子様連れ |
子供可 |
ホームページ | |
公式アカウント | |
オープン日 |
1983年 |
備考 |
=愛され続ける駅きしめん『きしめん 住よし』= |
関連店舗情報 | 住よしの店舗一覧を見る |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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名古屋駅の新幹線ホーム、「住よし」。ゴールデンウィーク最終日の夕方、上りホームは帰省客でごった返していた。オレもその一人だった。ちょっとした空腹と、旅の終わりに漂う取り残されたような感覚。その両方を埋めたくて、自然と「住よし」の暖簾をくぐっていた。
券売機の前で、指はいつもの「かき揚げきしめん」へ伸びかけて止まる。売り切れだった。イカ天も、えび天も、すべて完売。まるで先回りされていたかのような完敗感。残された選択肢の中から、ためらいながら「みそきしめん」のボタンを押した。
厨房では、従業員たちが静かな私語を交わしている。忙しい時間帯のはずなのに、どこか緊張感がない。カウンターには前の客が飛ばしたツユの痕跡が残ったまま、誰もそれを拭こうとはしなかった。たぶん、「ここは新幹線のホームだから」という理屈で、すべてが許されているのだろう。ロケーションの勝ち、というやつだ。
ほどなく出てきたのは、赤だしのツユに沈む白いきしめん。ネギが少し、そして刻まれて柔らかく煮込まれた油揚げが浮かんでいる。かつお節は乗っていない。ツユをすすると、赤だし特有の重たさと甘さが、じんわりと口に広がる。意外にも味そのものは悪くない。むしろ、構成の素っ気なさが赤だしの個性を素直に引き出していた。派手な演出は何ひとつないけれど、芯のある味。麺は少し柔らかすぎたが、それもこの場所なら不思議と許せた。
ただ、満足かと言われれば、そうではなかった。きしめんに夢中になって時間を忘れるような没入感はなかったし、「うまい」と呟きたくなるような決め手にも欠けていた。どこか一線を越えないまま、静かに終わっていくような一杯だった。でも、それでもよかった。いや、むしろ、それでよかったのかもしれない。
隣では、帰省帰りらしき若者が黙ってきしめんをすすっていた。誰とも話さず、表情も変えず、ただ麺を口に運び、ツユを飲んでいる。その姿に少しだけ安心する。きっと彼も何かを求めてここに来て、それが見つからなかった。でも、そこにあったものに、少しだけ救われた。それだけで十分だったのだ。
新幹線の接近を告げるチャイムが鳴った。オレは丼を置き、口の中に残った赤だしの余韻を静かに飲み込み、何も言わずにその場を離れた。名古屋の赤だしが、まだほんのりと、舌の奥に残っていた。