吉野の桜を見に行くまでの長ーい道のり
吉野の桜を見に行きたいな・・・と、
なんとなくずっと前から思っていましけど、
いったい何から手をつけたらいいの???
そもそも、場所もよくわからないし(笑)
下千本とか中千本とか、一体何?
そもそも、いつ行けばよくて、所用時間はどのくらい??
事前知識ゼロの状態から、満開の吉野山の桜をみにくまでの
長ーい道のりでした。
吉野にいってはみたいものの、何から始めればいいのかわからない・・・
吉野山桜攻略法。
私みたいな、迷える方々への贈り物です。
◆日帰り?泊まりがけ?◆
結論からすると
・たっぷり楽しみたいなら、泊りがけ。
・数時間(多分、2時間~最長6時間くらいまで?)の滞在でよければ、
日帰り
とういう感じになるかと。
吉野は、やっぱり「近くはない」んです。
吉野山観光協会HPによれば
近鉄特急にて約1時間40分(橿原神宮前乗り換え)
近鉄特急にて約1時間15分(大阪阿部野橋より直通)
近鉄特急にて約2時間55分(大和八木・橿原神宮前乗り換え)
ということのようですが、乗りつぎや時間帯などによっては
こんなに短時間で吉野山に到達するのは難しかったりします。
(私の場合、京都から3時間以上かかってしまった・・・・)
その上・・・
①「山」なので、日が出ている時間帯でないと
動くのが難しくなる。。
②車の乗り入れも、桜の時期は大幅に制限されているので
移動にかかる時間が、思いのほか、長い。
③当然、(宿泊するとしても)、宿の送迎はない
ということで、日帰りとなると、午前中に到着したとしても
桜を十分楽しめる時間は、数時間がよいところですから.
気軽に日帰り、もありですが、
せっかくの吉野の桜、一生に一度かも・・・という方は
宿泊しての訪問がおすすめです。
後述しますが、宿泊のメリットは
・じっくり桜を楽しめる
・金峯山寺の早朝勤行に参加しやすい
・早朝の静かな時の桜鑑賞は、宿泊した人だけの特典、です。
◆桜の開花時期を予想する◆
吉野山へ行くなら、せっかくなら満開近くに合わせたいもの。
日帰りアクセス圏にお住まいなら、開花状況とお天気予報を睨めっこしながら、
「今日だ!」と馳せ参ずることも可能でしょう。
でも、遠方からわざわざ泊まりがけで・・という場合には
そうもいかない。
では、どうやって満開を予想するのか・・・・が
旅程決めの重大要素になってきます。
「こればっかりは、賭けだから・・」という方もありますが、
色々工夫すれば、それなりに「良い状態」の時に吉野に
到達することができると思います。
桜の開花時期については、以下のサイトなどで情報入手が可能です。
・吉野町観光協会のHP
吉野山の桜の過去20年くらいの開花状況(開花〜見頃すぎるまで)が、
実は吉野山の観光協会HPに公開されているんです。
担当係の方も大変だと思いますがエリアごとの開花日、見頃終了日などの細い記録を誰でも見ることができるんです。
これを参考に訪問時期を決める・・というのが王道かと思いますが、
よくよく見ると、開花日も満開日も、年によってまちまち。
その上、この10年くらいは冬の気温が高いせいか、
開花日が早まっている傾向にあるので、
あまりに古いデータは、それほど役にはたたないかもしれません。
とはいえ、大まかな傾向を知ることはできるので、
必ず見ておくべき資料かと。
・ウェザーニュース
全国の桜の見どころの開花予想を「さくらチャンネル」で公開しています。
全国的な第一報は、2月上旬。
しかし、第二報は、(東京などを除いて)、3月中旬以降にならないと出ません。
宿のキャンセルなどが早い時期からかかってしまうところを
おさえていたりすると、第2報を待っていたのでは間に合わない・・・
なんて事もあるかもしれません。
ちなみに、2022年の場合、第一報は2月8日、
第2報は(吉野山に限っていえば)3月20日くらいだったと思います。
もう少し早期に第2報を出していただけるといいのですが。
・再び吉野山観光協会のHP
こちらでは、「毎年3月上旬くらいから公表します」との案内があります。
2022年は以下の頻度で情報更新されていました。
3/20頃まで: 毎週金曜日に更新
3/28以降: 毎日更新
3/20-3/27 : 適宜
・600度の法則
桜の開花予想の600度の法則は、皆さんもうおなじみかと思います。
2月からの最高気温を足して行って、600度を超えると開花する・・
というもの。
ただ、吉野山の気温情報は気象庁HPには公開されてはいないのです。
吉野町のHPにも、掲載はなし。。
吉野山に近い別の地点となると、奈良市の情報であれば、
気象庁HPで見ることができます。
例年の桜の開花状況をみていると、
奈良の開花の後4〜5日で吉野山下千本が開花することが多いようですから、
一つの目安にはすることができると思います。
今年の場合、奈良市の最高気温を用いた600度の法則がかなり当たりました。
・400度の法則
これは、あまり知られていない法則かもしれません。
実は、600度の法則で計算してみると、あまりに「ヘン」な予測になってしまう年があるのです。このような場合、400度の法則で計算してみると、
妥当な予測がはじき出せたりします。
400度の法則は600度の法則とほぼ同じ手法で計算するものですが
最高気温ではなく、平均気温を足していく、というところが異なります。
600度の法則と400度の法則との双方で計算しておき、
妥当そうな方を参考にすると、予測がより正確になるように思います。
ちなみに2022年の場合は、600度の法則の方に軍配、でした。
・そのたSNSなど
吉野町内のお宿や食事どころが独自情報をTwitterやInstagramなどで
発信されています。
中でも、とあるお食事所の独自開花予想は、かなり精度が高いものでした。
なお、Instaなどの画像ではかなり色彩の補正がされている事もあるようなので
画像を直ちに信じてもどうかな・・という印象でした。
・実際のところ・・・
いちばん参考になったのは、吉野町観光協会の情報でした。
あとから振り返ってみると、吉野町観光協会の上は、実情にかなり即したものとなっていたと思います。
一方で、開花情報については、吉野町観光協会の発表は一足遅い印象でした。
現場の状況は少し先に進んでいたような気がします。
◆宿を予約する◆
吉野山を堪能したい、金峯山寺の朝の勤行に参加したい・・という方は、
やっぱり吉野山に滞在するのが良いと、個人的には感じています。
朝もや(私はあいにく見れなかった)に浮かぶような千本の桜・・・
これは滞在者特権の一つ(もちろん、早起きして行くという手もあります)。
といっても、桜の時期は特別。
宿の料金もバカ高くなりますし、そもそも部屋数が少ないんです。
(旅行会社に相当数抑えられている事も)。
宿を予約する場合には、スタートが肝心で、お目当ての宿の予約開始日に
予約する・・くらいの気持ちでないと、桜の時期の宿泊は困難です。
ちなみに・・・
A旅館:12月下旬の真夜中から予約受付・・・数分で売り切れ
B旅館:10月上旬からHP、予約サイトなどで受付開始
・・・こちらはゆったり目の予約状況(コロナも関係してるかも)
C旅館:10月上旬から、J TBなどで予約受付開始
宿によっては、特定の旅行会社に割り当ててあるお部屋があることもあるので
HP、各種予約サイト、旅行会社予約サイト等、多方面から確認されてみてください。
私の場合、色々工夫をして、ピッタリ満開の時期に合わせることが出来ましたよ、運よく。(途中、予約取り直しが必要になりましたけど)
◆桜の時期の宿の料金◆
これについては、相当覚悟しておく必要があります(笑)
基本的には、通常期の2〜3倍ほどが標準的と思っておけばいいかな・・
という感じ。同じお宿内でも、お部屋によっても割増率が変わってくる印象です。
◆宿のコロナ対策◆
これについては、宿によって、まちまち、でした。
事前調査の段階(各種問い合わせ)の対応で、
「ここはちょっと・・・」と思うところいくつも。。
具体的にどこがどう・・・とはここではご紹介しませんが、
大抵の場合、電話での事前問い合わせの感触で、
各々の「姿勢」が感じ取れるように思います。
こんな心配、しなくて良くなる日がやってくるといいのですが。