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=美味しい料理に美味しいお酒 大切な人との語らいのひと時=
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moiutya 認証済
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1回
夜の点数:4.3
2013/07 訪問
路地の奥の割烹でゆらゆら揺れる
来訪したのは少し前になるが,是非書いておきたい。 懐かしい人に逢いたくて京都へ。盆地の夏の夕暮れ。日は傾いたのにそれでも暑い。でも白い服を着た懐かしい人,爽やかな風がその人から吹いてくる。日が沈んだ頃を見計らって,祇園の細い路地へ。路地の奥にあるゆかしい雰囲気が漂うお店。ゆっくりとした時間を過ごしたくて,こちらのお店に伺った。 カウンター7,8席と小上がりだけの小さな割烹。小さな空間だけど,凛とした空気が涼やかに漂う。5250円のコースをお願いしておいた。カウンターに案内された。 まずはビールで乾杯。夏の暑さにほてった体に心地よい冷たさが染み渡る。楽しいひとときを過ごせる予感。 先付けは魚素麺のとろろ芋掛け。冷たくて,でも出汁の香りがそっと鼻腔をくすぐり,喉の奥から旨みが戻ってくる。真夏日に頂く最初の料理にぴったり。 日本酒に切り替えると,煮物椀が供される。鱧。旨みが逃げないように丁寧に葛をうっている。まずは一口。正に伝統に裏打ちされた味付け。香りが品よく広がる。でも一口では物足りない淡い御出汁。けれども鱧の淡い脂がとても美味しく,食べ進むうちに満ちてくる。最後の御出汁を頂いたとき、鰹と昆布、そして鱧の旨味が一体となって口の中に広がる。旨い。思わず懐かしい人と顔を見合わせる。 向付けは,鮪,蛸,そして鱧の焼き霜。鱧の焼き霜は,香ばしく品のいい旨味。蛸は噛む程に立ち昇る澄んだ美味しさ。鮪は赤身の部分で潔い爽やかさ。いずれも酒に良く合う。旨いものを食べながら,酒を酌み交わす楽しさ。 焼き物は,今が旬の鱸。白身の魚の奥深い旨さがほどよい塩加減で引き出されている。香りもよい。日本酒によく合う。しばらく逢ってないのに,かの人と話が弾む。ゆらゆらと心が揺れる。 炊き合わせは、車海老、南京、冬瓜、小芋。お野菜には出汁がほどよく染み,でも素材の持ち味が活かされている。京都の野菜は本当に旨い。海老も甘味と旨味が素晴しい。 焼きおにぎりの出汁漬けと赤出汁,香の物。香ばしさと出汁の旨みに最後まで満足する。香の物も美味しくて,反則だとわかりながら日本酒を追加してしまう。日本酒によく合う。 最後は,黒豆のソルベ。軽やかな甘さに最後まで驚かされる。 お料理はどれも旨い。季節にあった素材が使われている。何より出汁の旨さが秀逸である。しっかりと仕事がされている,という印象を持った。加えて,素材の香りも大切にされている。野菜の甘い香り,焼き霜にした鱧の香ばしさ等がとても印象深く思い出される。 白木のカウンターも清々しく,物静かな大将の応対もとても心地よい。素敵な人と静かなひとときを過ごすにはうってつけの場所だと思う。加えてお値段も手頃である。懐かしい人とまたこの店で逢いたい。また訪問して季節を感じるお料理を食べたい。とてもいいお店であった。
2014/04/13 更新
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ワインあり
日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
来訪したのは少し前になるが,是非書いておきたい。
懐かしい人に逢いたくて京都へ。盆地の夏の夕暮れ。日は傾いたのにそれでも暑い。でも白い服を着た懐かしい人,爽やかな風がその人から吹いてくる。日が沈んだ頃を見計らって,祇園の細い路地へ。路地の奥にあるゆかしい雰囲気が漂うお店。ゆっくりとした時間を過ごしたくて,こちらのお店に伺った。
カウンター7,8席と小上がりだけの小さな割烹。小さな空間だけど,凛とした空気が涼やかに漂う。5250円のコースをお願いしておいた。カウンターに案内された。
まずはビールで乾杯。夏の暑さにほてった体に心地よい冷たさが染み渡る。楽しいひとときを過ごせる予感。
先付けは魚素麺のとろろ芋掛け。冷たくて,でも出汁の香りがそっと鼻腔をくすぐり,喉の奥から旨みが戻ってくる。真夏日に頂く最初の料理にぴったり。
日本酒に切り替えると,煮物椀が供される。鱧。旨みが逃げないように丁寧に葛をうっている。まずは一口。正に伝統に裏打ちされた味付け。香りが品よく広がる。でも一口では物足りない淡い御出汁。けれども鱧の淡い脂がとても美味しく,食べ進むうちに満ちてくる。最後の御出汁を頂いたとき、鰹と昆布、そして鱧の旨味が一体となって口の中に広がる。旨い。思わず懐かしい人と顔を見合わせる。
向付けは,鮪,蛸,そして鱧の焼き霜。鱧の焼き霜は,香ばしく品のいい旨味。蛸は噛む程に立ち昇る澄んだ美味しさ。鮪は赤身の部分で潔い爽やかさ。いずれも酒に良く合う。旨いものを食べながら,酒を酌み交わす楽しさ。
焼き物は,今が旬の鱸。白身の魚の奥深い旨さがほどよい塩加減で引き出されている。香りもよい。日本酒によく合う。しばらく逢ってないのに,かの人と話が弾む。ゆらゆらと心が揺れる。
炊き合わせは、車海老、南京、冬瓜、小芋。お野菜には出汁がほどよく染み,でも素材の持ち味が活かされている。京都の野菜は本当に旨い。海老も甘味と旨味が素晴しい。
焼きおにぎりの出汁漬けと赤出汁,香の物。香ばしさと出汁の旨みに最後まで満足する。香の物も美味しくて,反則だとわかりながら日本酒を追加してしまう。日本酒によく合う。
最後は,黒豆のソルベ。軽やかな甘さに最後まで驚かされる。
お料理はどれも旨い。季節にあった素材が使われている。何より出汁の旨さが秀逸である。しっかりと仕事がされている,という印象を持った。加えて,素材の香りも大切にされている。野菜の甘い香り,焼き霜にした鱧の香ばしさ等がとても印象深く思い出される。
白木のカウンターも清々しく,物静かな大将の応対もとても心地よい。素敵な人と静かなひとときを過ごすにはうってつけの場所だと思う。加えてお値段も手頃である。懐かしい人とまたこの店で逢いたい。また訪問して季節を感じるお料理を食べたい。とてもいいお店であった。