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「味ぽん」35年ぶり値上げに消費者驚き…ミツカンに聞いた価格キープできたワケ

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記事投稿日:2025.05.13 21:18 最終更新日:2025.05.13 21:19
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
「味ぽん」35年ぶり値上げに消費者驚き…ミツカンに聞いた価格キープできたワケ

ミツカンの公式サイトより

 

「味ぽん」でお馴染みの大手食品メーカー「ミツカン」は5月12日、主力商品の「味ぽん」を含むポン酢商品や納豆、鍋つゆなど計69品目を7月1日から値上げすると発表した。

 

 かんきつ果汁や大豆などの原材料などの高騰が理由で、家庭用商品の参考小売価格(税別)を約7%〜17%引き上げるという。最も売れ筋商品の「味ぽん」(360ml)は税込みで、307円から342円に引き上げられる。

 

 

 同社はニュースリリースで「原材料費を含む製造コストの高騰を吸収するべく努力を重ねてまいりましたが、企業努力では吸収しきれない、大変厳しい状況となっております」と値上げの理由を説明した。

 

 このニュースは報道各紙が報じたのだが、注目されたのは、最も売れている「味ぽん」(360ml)に関しては、「1990年以来35年ぶりに値上げする」という点だ。

 

 物価が上昇するなかで、35年間も価格をキープしていたことにXには《むしろ、今まで値上げしてなかったんやと思た》《ミツカンの味ぽん値上げが7月からとニュースに。1990年以来の値上げなら企業努力しすぎだよ…》と驚きの声があがっている。

 

 ポン酢にも関わるかんきつ類の高騰は現在、過去最高レベルとも言われている。そうでなくとも、ほかの食料品などに値上げが相次ぐなか、「味ぽん」が35年間も価格をキープできたのにはどんな理由があるのか。

 

 ミツカンの広報担当者はこう話す。

 

「『味ぽん』の360mlは35年ぶりの値上げなのですが、じつはほかの150mlや600mlなどの商品は、2023年3月の出荷分から価格改定で値上げをしております。ちょうどそのときに、360mlの容器が瓶からペットボトルに変更するときでした。

 

 最も売れている商品ですし、『なぜ、ペットボトルに変えるんだ』というお客様もいらっしゃって、さらに値段を上げてしまうと反発があるのではないかという懸念もあり、こちらとしましては段階を追って値上げしたほうがいいだろうという判断で、2023年の価格改定の際に360mlだけは値段を据え置いた次第です」

 

 とは言いつつも、ほかのサイズも33年間価格を据え置いていたことになる。

 

 その理由を尋ねると「工場などを効率化したり合理化したりなど、毎年、毎年、改善しており、そのために値段を上げずに済んでいたのですが、ポン酢に関して言えば、最近は原材料、一番はかんきつ果汁の高騰が原因になっております。企業努力はずっと続けてはいたのですが、360mlの1品だけ、価格を上げるのを残していた状態でした」と説明する。

 

 ミツカンの企業努力には拍手を送るしかない。

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