おはようございます、茅野です。
皆様はGWは楽しめましたでしょうか。わたしは例年通りクラシック音楽の祭典・LFJに行きましたが、行きたい公演の抽選に外れまくったのが無念です……、ペテルブルク……プーシキン…………。
来年もまた興味深いテーマで、且つ抽選に受かれば嬉しいですね。
さて、今回は旅日記シリーズ「グランド・ツアー2025」の第4回、2月15日ロンドン編をお送りします。↑ 旅の概要はこちらから!
この日はマチネ・ソワレとバレエを観ましたので、観劇以外にはあまり動いていません。従って、ごく簡単に纏めていきます。
それでは、お付き合いの程宜しくお願い致します!
朝ごはん
この日はお宿から地下鉄でROHに行くことにしました。従って、キングスクロス駅のレストランで朝ごはんを食べることに。
ユーロスターのホームの側のレストランで、トラディショナルなイングリッシュ・ブレックファストをしました。
↑ トラディショナルなのはいいんだけど、あんまり映えない!
ジュースとポットの紅茶が付くお得なセットだったのですが、Jamilaちゃんと「水分量エグいな……これ観劇中の利尿作用大丈夫か……?」と不安になっていました。でもジュースも紅茶も美味しかったので良しとします。
ボリュームとしては比較的軽めで、その分値段相応だったかもしれません。
食後にゆっくり紅茶を飲みながら、初日の失態を踏まえて劇場の座席表を念入りにチェックしました。お陰でこの日は迷わずに済みました。セーフ。やはり予習が大切ですね。
朝以外はイタリア料理を扱うお店のようで、店員さんたちはイタリア語も喋っていました。店内も綺麗で、大型の駅のレストランらしい佇まいでした。
ロイヤル・オペラ・ハウス再び
朝食を食べたら、ROHへ! 初日は既に暗くて綺麗に撮れなかったポスターをパシャリ。
↑ このポスターの写真を撮っているわたしをJamilaちゃんが後ろから撮っていて笑いました。「オタ活している茅野ちゃんを記録に残しておこう」と言っていました。はずかしい。
時間に余裕があったので、事前に予約購入していたパンフレットを受け取って、パラ見。かなり分厚く、原作の解説も載っていました!
↑ 対訳があります。しかも1章1スタンザじゃないというね。
そして『オネーギン』のマチネ回を観ました。この回のレビューが次の当旅日記シリーズの記事になりますのでお楽しみに。
マチネの後、ライブビューイングでお馴染みのロビーにも降りてみました。こうやって見ると、奥が全面鏡になっていて更なる奥行きを演出しているわけですね。洒落ている……。
↑ アルコールを飲みたい人は、ここでシャンパンを飲むと良いかも。わたしにとっては、『オネーギン』はアルコール以上に酔えるので不要ですが……。
先バレしますが、この時のマチネはかなり良かったので、良い気分で一度劇場を離れることができました!
コヴェント・ガーデン街歩き
ソワレまでの間、一度劇場を出てコヴェント・ガーデン界隈をぷらぷら街歩きすることに。
この日は昨日とは打って変わって曇り空、たまに小雨がぱらつく寒い日でした。
↑ まさにロンドンらしい曇り空。コヴェント・ガーデン界隈は石造りの茶色の外壁が多い。
まあ、ガッツリ街歩きの日が晴れで、劇場に篭もっている日が雨というのはラッキーだったかもしれません。
ROHを筆頭に文化的な施設の揃うコヴェント・ガーデン界隈には、他にも劇場があります。
『ハリー・ポッターと呪いの子』を上演しているシアターは、外観からして『ハリー・ポッター』一色に。これは手が込んでいる……流石覇権コンテンツ……。
↑ 中には入りませんでしたが、オタクの友だち向けにいっぱい写真撮りました。
建物からしてこれって凄いですよね。オペラじゃこうはいかない……『ハリー・ポッター』の人気に嫉妬……。しかし J. K. ローリングはトランス差別をやめろ!(2回目)。
書店物色
ソワレまでそこまで時間もないですし、雨が降っているので、Jamilaちゃんに「本屋に行きませんか!」と提案し、大型の本屋に行くことにしました。
そんなわけで、雨宿りがてらタワー型の大きな書店を物色することに。
ロシア詩黄金の時代のオタクのわたしと、ブロンテ姉妹のオタクのJamilaちゃんは、揃って迷わず古典文学コーナーに直行。
わたしは『オネーギン』の英訳を2種類と、『現代の英雄』の英訳を買い、Jamilaちゃんは装丁の美しい『嵐が丘』を買っていました。
↑ これがロンドン土産だと言い張る。
英文学、オススメがありましたら是非とも教えてください。未だに高校生の頃に読んだ『木曜の男』が一番好きかも知れない。高校生の頃は『DARK SOULS』と『屍者の帝国』の影響(というか考察を書くため)で結構英文学も読んでいたんですが、最近は全然触れなくなっちゃいました。
↑ 最近別所で布教する機会があり、懐かしく思っています。『木曜の男』面白いよね……。
その後、語学書を見てみようという話になり、上階へ。大型書店というだけあって、世界各国の言語の書籍がズラリと並んでいました。
勿論日本語の書籍も結構あって、教科書から古典文学、漫画など、幅広いジャンルがありました。
そしてロシア文学を買った流れでロシア語書籍コーナーに行ってみると……。
これは一体??????
売り物なので中身まではご紹介できませんが(本来は表紙の写真もグレーなのは理解している……)、表紙と同じゆる~い画風で描かれる『オネーギン』の漫画でした。なっ、えっ、漫画???
しかも単なる漫画ではなく、国語の読解問題みたいなものや、謎のコラムとか、色々挟まっています。マジでなんなのこれは??
近くにいたロシア人若者カップルに怪訝な目で見られつつ、Jamilaちゃんと爆笑しながら長らくパラ見していました。
是非とも欲しかったのですが、お値段驚異の£45(約8600円!)で、迷った末に見送りました。ロンドンは物価が狂っている……。
この話をロシアのネ友たちにしたら、「何これ面白すぎ、初めて見た」「ロンドンこんなんあんの?」「高すぎる。買わなくて良い。どうしても欲しいならロシアから送ってあげるから」などのコメントを頂きました。だよね。
夕ごはん
謎漫画と渋々お別れをして、劇場に戻ります。
オタクにとって、観劇とは戦いです。腹が減っては戦はできぬので、ソワレの前に初日にあんまり美味しくないとか書いたホワイエカフェへ。
今回はキッシュと、パッションフルーツとマンゴーのパウンドケーキ、紅茶にしました。この旅行でマンゴーばっかり食べている気がする……。
↑ ビジュアルはお洒落。
Jamilaちゃんに先に席取りをお願いし、わたしから注文したのですが、この時はタイミングが悪く売り切れが多く、ほぼ選択肢がありませんでした。
わたしがお料理を受け取って戻り、Jamilaちゃんが注文に行く頃になると補充が行われ、彼女はわたしが並んだ時には無かったナスの冷菜とヴィクトリアケーキをチョイス。「えっナス美味しそう!」と言ったら、シェアしてくれることになりました。いつも言うけど聖人すぎる。
ナスの冷菜はトマトとチリ系のスパイシーな味付けで、それだけだとちょっと辛かったので、キッシュと一緒に食べると丁度よく、結果としてシェアしたのはお互いにとって大正解でした。
ホワイエカフェで食べたものだと、このナスの冷菜が一番美味しかったです。
パッションフルーツとマンゴーのロンドンらしからぬトロピカルなパウンドケーキは、非常に味が濃く、口の中を南国が占拠します。水分多めなしっとりタイプで、全然パサパサしません。
パウンドケーキなのにフルーツ味が濃すぎるので、最初ちょっと食感と味の違いに面食らいましたが、パッションフルーツもマンゴーも好きなので美味しかったです。
今回は立ち食いではなく、長テーブルの一角に座ることができたのですが、途中で正面に座ってきたカップルと、Jamilaちゃんのお隣のカップルはロシア語話者でした。
Jamilaちゃんと「すっっごいロシア語だ……ロシア語に囲まれている……」「ここどこだっけ……? モスクワ??」と話していました。
わたしは一人一人の肩を揺さぶって「ロシア人にとってクランコ版の『オネーギン』ってどうなの!??!?!」と訊いて回りたい衝動に駆られましたが、なんとか理性で堪えました。危なかった。まあ、今思えば、一人くらい声を掛けてインタビューしてみても良かったかもしれません。なんだコイツって思われるかもしれませんが。なんだコイツって……オタクだが……???
このソワレ回は、前2回と比べて何故かロシア語話者の観客が非常に多く、右を見ても左を見てもロシア人でした。何かツアーとか組まれていたのかな?
お陰様で、最早ROHに慣れたわたしはロシア語で座席案内をしたり、お写真を撮ってあげたりして、なんとかJamilaちゃんの前でマドリードでの失態を挽回しました。ロシア語だったらまだなんとかなるもん……!(いやフランス語科卒なのに咄嗟にフランス語が出て来ないのはマズいのでは?)。
このソワレの回についてもレビュー記事を書く予定です。この回はオリガがズバ抜けて素晴らしく、彼女しか観ていませんでした。オリガが余りにも最高だった。2幕終わった段階で帰ろうかと思った。順番に書いて参りますので、暫しお待ちください。
ソワレの後はまたそのまま徒歩で帰宅し、この日は以上です!
最後に
通読ありがとうございました。ごく簡単に4000字ほど。弊ブログでは最短クラスです。常にこれくらいに収める努力をしていきたいですね。
次回の旅日記シリーズは、前述の通りバレエ『オネーギン』レビューになります。個人的には初日よりも楽しめました。メモは既に書き起こしてあるので、文章を整えます。暫しお待ちください。
ブログ全体としては、その前にゲームの記事を脱稿したいと思っています。そろそろ検証を終わらせたい。こちらもご関心ありましたらお付き合いください。
それでは、今回はここでお開きと致します。また次の記事でお目にかかれれば幸いです!