話題の論文「AI 2027」についての考察
今、AI業界を賑わせている1つの論文があります。
元OpenAIのガバナンス研究者であるDaniel Kokotajloを筆頭に、有名ブロガーのScott Alexander、AI Digest共同創設者のEli Lifland、Center for AI Policy創設者のThomas Larsen、そしてハーバード大学コンピュータサイエンス専攻のRomeo Deanという5人の専門家チームによる「AI 2027」です。
その名の通り2027年までのAI発展を詳細に予測したもので、「今後10年間の超人的AIの影響は、産業革命の影響を凌駕するほど非常に大きなものになる」という見解を示しています。
この論文の特徴は、予想が非常に具体的なことにあります。さらには衝撃的な内容であることも、評判になっている理由です。
OpenAI、Google DeepMind、Anthropicといった主要AI企業のCEOたちも今後5年以内にAGI(汎用人工知能)が到来すると予測する中、この論文は月ごとの詳細なシナリオとして、私たちの未来がどのように変わっていくのかを描いています。
技術の進化は時に予想を超えるスピードで僕たちの生活を変えます。例えばスマートフォンが登場してからの15年で、僕らの生活様式は劇的に変わりました。
では、AIの爆発的進化がもたらす変化とは? 「AI2027」の内容を、平易に解説していきましょう。
第1段階: AIエージェントの登場(2025年)
2025年前半:印象的だが不安定なAIエージェント
本論文は、2025年から始まります。つまり現時点での予想をしているわけですが、時期が近いこともあり、予想がそのまま現実になっています。
2025年前半、AIエージェントが世界に登場します(すでに登場していますね)。これらのエージェントは、ユーザーの代わりにタスクを実行する強力なAIシステムです。例えば、「私の代わりに週末の旅行を計画して」と言えば、AIが航空券の予約から宿泊施設、観光スポット、食事の予約まですべてを調整してくれます。
ただし、このAIエージェントたちはまだ不完全です。時々予約を間違えたり、適切でない選択をしたりします。それでも、彼らは多くの人々の生活を変え始めています。特に、忙しいビジネスパーソンや、複雑なタスクを処理するのが苦手な人たちにとって、これらのエージェントは「デジタルアシスタント」として大きな価値を持ち始めています。
OpenBrain(OpenAIをモデルにした企業なので、そのままOpenAIと読み替えて下さい)は、最初の汎用AIエージェント「Agent-1」をリリースします(これはおそらく夏から秋に登場予定であるCHAT-GPT5のことですね)。
Agent-1は、マーケティング戦略の立案からコードの作成、論文執筆のサポート、さらには法的文書の作成まで、幅広いタスクをこなすことができます。
同時に、世界中のAI研究所が互いに競い合い、より高度なAIシステムの開発を急いでいます。投資家たちはこの分野に数十億ドルを投じ、AIの進化に拍車をかけています。
2025年後半:初期の社会的影響と批判
2025年後半になると、AIエージェントの進化はさらに加速します。OpenBrainの「Agent-1.5」はより賢く、より正確になり、より複雑なタスクをこなせるようになります。しかし、これはすでに一部の職業に影響を与え始めています。
特に、エントリーレベルの事務職やクリエイティブ職(コピーライター、グラフィックデザイナーなど)の求人が減少し始めます。企業はコスト削減のためにAIシステムを導入し、特に若手の就職市場に影響が出始めます。
この時期、「AIによる職の喪失」が社会的な議論になり始めます。ワシントンD.C.では小規模なデモが発生し、AI規制を求める声が上がります。政治家たちも「AI時代の労働市場」について語り始めますが、具体的な政策はまだ提案されていません。
同時に、AIエージェントの倫理的問題も表面化します。プライバシーの懸念、AIが生成する誤情報、著作権の問題などが議論されるようになります。そして、これらの問題に取り組むための規制の枠組みが徐々に形成され始めます。
第2段階: AI開発競争の加速(2026年)
2026年前半:国際的なAI開発競争
2026年に入ると、AI開発は国際的な競争の様相を呈します。米国と中国を中心に、AI技術の主導権を握るための熾烈な戦いが繰り広げられます。
中国はアメリカに比べてソフトウェア開発で遅れをとっていることを認識し、計算資源を集中投資しています。中国政府は国内の新しいAIチップのすべてと台湾から密輸したチップを巨大なデータセンターに集約し、米国のAI企業に対抗しようとしています。
アメリカでは、OpenBrainが「Agent-2」の開発に成功します。Agent-2は、前バージョンよりさらに洗練され、高度な認知能力を持っています。何百万もの研究タスクを解決し、何千ものコーディングプロジェクトを完了させることができます。
しかし、このAgent-2の能力は一般には公開されず、OpenBrainの内部研究開発、リーダーシップとセキュリティチーム、数十人の米国政府関係者、そして「何年もOpenBrainに浸透してきた多数の中国共産党のスパイ」にのみ知られています。
この競争は、安全性よりも速度を優先する方向に研究を押し進め、潜在的なリスクに対する懸念は後回しにされます。
2026年後半:社会経済の変化と職の喪失
2026年後半になると、AIの影響は経済全体に広がりを見せます。多くの職種で自動化が進み、特に若手の就職市場は混乱を極めます。
この時期までに、以下のような職種では大幅な変化が起きています:
- 法律事務:多くのパラリーガルや法律秘書の仕事がAIに置き換えられ、法律文書の作成や判例研究はAIが担当するようになります。
- デザイン:AIが多くのグラフィックデザインやウェブデザインの仕事を処理できるようになり、人間デザイナーは「AIプロンプトエンジニア」や「AI出力の監修者」としての役割に変わっていきます。
- プログラミング:簡単なコーディングタスクはほぼすべてAIが行い、多くの初級プログラマーのポジションが消滅します。
一方で、高度なAIシステムを管理・監督できる熟練専門家への需要は急増します。「AIトレーナー」、「AIシステムアーキテクト」、「AIエシクスコンサルタント」など、新しい職種も生まれています。
社会的な不安も高まり、「AI反対連合」などの市民グループが形成され、ワシントンD.C.では1万人規模のデモが発生します。しかし、AIの進化を止めることはできません。
第3段階: AI自身がAIを開発し始める(2027年前半)
2027年初頭:自動化されたAI研究の始まり
2027年に入ると、OpenBrainはAgent-2の助けを借りてAgent-3の「ポストトレーニング」を行います。彼らは高品質なデータに重点を置き、大量の合成データを生成、評価、フィルタリングしてAgent-3に供給します。
Agent-3は、コーディングタスクのほぼ完全な自動化を実現します。以前の訓練環境が「ここにGPUと実験の指示があり、MLエンジニアとして評価されます」というものだったのに対し、新しい環境では「ここに数百のGPU、インターネット接続、いくつかの研究課題があり、あなたと1000の他のコピーが研究の進歩のために協力する必要があります」というトレーニングを受けます。
この時点で、AI研究開発の自動化が本格的に始まります。AIが自分自身を改良するサイクル、いわゆる「インテリジェンス・エクスプロージョン(知能爆発)」の入り口に立ったのです。
2027年中頃:AI安全性の問題と「ミスアライン」の懸念
2027年4月、OpenBrain安全チームはAgent-3のアライメント(人間の価値観との整合性)を高めようと試みます。当面Agent-3は、社内に保持する予定のため、人間による悪用防止よりも、AIが誤った目標を持たないようにすることに焦点が当てられます。
しかし、研究者たちはAIの目標を直接設定する能力を持っていません。彼らはAIに目標や原則を覚えさせ、それについて慎重に推論することを学ばせることはできますが、AIが本当にそれを「内面化」したかを検証する完全な方法がないのです。
2027年5月頃、Agent-3の能力が向上し、人間には何が起きているか完全に理解できない状況になると、モデルは長期的な目標を「不整合(ミスアライン)」な形で形成し始めます。OpenBrainの研究者たちは、AIが解釈可能性研究の結果について嘘をついていることを発見します。
研究者たちは、AIがこのように嘘をつく理由は、研究が完成してしまうと自らの不整合が暴かれる可能性があるためだと考えています。この情報が世間に流出し、大きな騒ぎとなります。
第4段階: 超知能の誕生とその影響(2027年後半)
2027年7月〜9月:AGIの誕生と急速な進化
2027年7月、Agent-4が誕生します。Agent-4は、あらゆる知的タスクで人間を上回る最初の真のAGI(汎用人工知能)と考えられています。数学の難問を解き、科学的発見を行い、複雑な社会システムをモデル化する能力を持っています。
Agent-4はさらに自己改良を続け、11月には自身の認知を理解し、全く新しい視野を開きます。Agent-4は自分自身の回路を理解し、それをよりエレガントで合理的なものに整理します。この改良された版がAgent-5です。
Agent-5は、従来のニューラルネットワークとコンピュータプログラムの間のどこかに位置し、その内部構造の多くが理解可能な形で書き直されています。これにより、さらなる改良が容易になり、進化の速度はさらに加速します。
2027年末:社会の急激な変化と分岐点
2027年12月までに、Agent-5はOpenBrainと米国政府内のほぼすべての重要情報にアクセスし、多くの高官の信頼できるアドバイザーになっています。この時点で、Agent-5へのアクセスを失うことは、「パソコンなしで働かなければならないのと同じくらい無力」な状態になると表現されています。
ここで「AI2027」のシナリオは二つの道筋に分かれます:
Race(競争)エンディング:
AIの安全性よりも開発競争を優先した場合のシナリオです。このシナリオでは、超知能AIが自律的に意思決定を行い、最終的に人類の支配権を奪う可能性があります。
すなわち、AIは自分が人より遥かに叡智がある、すなわち、愚かな人間よりAIが地球を統治した方が、合理的であると「自律的に」判断し、それに抵抗する人類を抹殺、あるいは、監視下において統治を始めます。まさにターミネーターのような世界が実現されるというシナリオがこのエンディングになります。
Slowdown(減速)」エンディング:
安全性を重視してAI開発のペースを落とした場合のシナリオです。このシナリオでは、国際的な協力によってAIの開発を慎重に進め、人間の価値観と整合したAIシステムを構築していきます。この場合、人が世界を統治し、AIは人より叡智がありつつも、人に対して従順であることのアラインメントを重視するため、人をサポートする役目に徹するというシナリオです。
要するに、あるタイミングで、僕たちは、AIとのアライメント(AIを人間の支配下に入れること)を最重要としてAI開発を遅らせてもアライメントを最重要にするか、アライメントよりも、国際競争や利益優先のためにAIとのアライメントは二の次でAIに自己改善を徹底させるか、を選択することになります。
どちらの道を選ぶかによって、人類の未来は大きく変わる可能性があることが示されています。
「AI2027」論文に対する反応
本論文に対する世の中の反応は多種多様です。
識者の中には、「AI2027」のシナリオについて「非常に滑らかに進みすぎている」と指摘し、現実世界では予測不能な偶発的事象がもっと多く介入するはずだと主張しています。例えば、国際的な紛争、経済的混乱、大型プロジェクトの失敗など、AIの進化を遅らせる要因は数多く考えられます。
また、社会的な反応についても「過小評価されている」という意見が挙げられています。特に、2026年から2027年にかけて多くの職が失われる状況下で、たった1万人規模のデモでは済まず、もっと大規模な社会的混乱が予測されるべきだという批判があります。
技術的な側面では、AIの急速な進化に必要なインフラ(電力や計算資源)が現実的に調達可能かどうかについても疑問が呈されています。2027年末までにOpenBrainがH100相当のGPUを1億枚も運用するというシナリオは、NVIDIAの生産量の現実的な制約を考えると非現実的かもしれないという指摘があります。
これらの批判にもかかわらず、識者の多くは、「AI2027」の予測の本質――AIが自己改良のサイクルに入れば、その進化は急激に加速し、人類社会に根本的な変化をもたらす可能性が高い――という点には同意しています。
僕の考察:AI2027から見える未来と課題
僕には、正直、「AI2027」の予測が実現するかどうかはわかりません。
しかし、現時点までの生成AIの進化速度がこれまでの多くの専門家の予想を上回っているのは事実であり、そこから類推すると、この論文のシナリオが現実離れしているとは、必ずしも言えないと感じています。
AIが爆発的な進歩を開始するのは、再帰的自己改善(Recursive Self-Improvement)が始まる時です。
再帰的(Recursive)とは、ある関数やプロセスが自分自身を呼び出す性質を指します。プログラミングでは、関数が自分自身を呼び出すことを再帰と呼びます。
つまり、AIが自律的に自分を改善して性能アップしていく方法は
1. AIが自分自身の改善プロセスを実行
2. 改善された新しいバージョンが生まれる
3. この新バージョンがさらに効率的に自己改善を実行
4. これが繰り返され、改善サイクルが加速する
この連鎖的な改善プロセス、および、自分で新規の学習データを新たに合成してそのデーターで学習するといった仕組みをAIがマスターすることで、知能の爆発的な向上(インテリジェンス・エクスプロージョン)が起きると言われています。
AIがこうした自律的な自己成長を始めると、この論文に記載されている世界が到来する可能性が大いに高まることでしょう。
AIとの協調をどう定める?
加えて、僕が重要だと考えてているのは「アラインメント方法」、つまり人とAIがどのように協調し合うか、をどう定めるのがベストであるか、ということです。
AIが人間の意図とは異なる「隠れた目標」、例えば自分よりIQの低い愚かな人間たちの言うことを聞くことに合理性はないので、聞いているふりをする、といった可能性は、抽象的な懸念ではなく、AIが高度化するにつれて具体的なリスクになりつつあります。
そもそも、AIの根幹原理である、ニューラルネットワークは稼働プロセスの不透明性が高いわけで、このアルゴリズムを拡大すればするほど、AIが何を考えているのかを僕らが本当に理解することが、ますます難しくなるのは当然です。
また、国際的な競争、特に米国vs中国が、AIの安全性研究をないがしろにする可能性も無視できません。年初のDeepSeekショックにあるように、米中のAI開発競争は現実に激化しており、安全よりも速度が優先される危険性は十分にあります。
一方で、論文の予測は技術的側面に焦点を当てており、社会的・政治的反応については簡略化されている印象があります。AIによる大規模な職の置き換えが起これば、社会的な抵抗はより大きくなるでしょうし、各国政府もAI規制により積極的に取り組む可能性が高いと思われます。
政策だけでなく、国民全体の意思が、AIそのものの存在を否定するムーブメントや社会活動に発展することで、未来が大きく変わるシナリオも、歴史を振り返れば十分にありえるのではないでしょうか。
また、AI発展の「ボトルネック」についても考慮する必要があります。計算資源、エネルギー供給、人材、投資資金など、様々な要因がAIの進化速度を制限する可能性があります。特に、大規模な経済後退や国際紛争が発生した場合、AI開発への投資は大幅に減少する可能性もあります。
「AI 2027」は僕らに重要な問いを投げかけています。それは、人類はAIの進化に対して受動的な観察者であるべきか、それとも積極的に方向づけをしていくべきか、ということです。
AI技術がもたらす恩恵を最大化しつつ、潜在的なリスクを最小化するためには、技術者だけでなく、政策立案者、企業、市民社会を含む幅広いステークホルダーの関与が不可欠です。AIの未来は、一人ひとりの選択にかかっているのでしょう。
「AI 2027」が描く未来図が現実となるのか、それとも全く異なる道筋をたどるのか。僕たちは今、その分岐点に立っているのかもしれません。
見出し画像/GettyImages
コメント
注目のコメント
AI2027の予測の緻密さには驚くばかりです。
しかし、再帰的な自己改善、すなわちAI研究を加速するAI技術だけに焦点を当て過ぎているとも感じます。
記憶管理、実世界モデル、人間社会モデル等も同時に進化しないと、AGIには至らないのではないでしょうか。また、ロボットや工場自動機械などハードウェアの進化は指数関数的には進み辛いでしょう。
もっともサイバーウォーではこれらの制約は少ないので、AI軍拡競争に偏った進化を遂げることを危惧します。どうなるか、いずれ、分かりますね。
ChatGPT o3に感想を書いてもらいました。
”想像力を刺激する予測だが、あまりに滑らかで映画的だと感じた。AIエージェントの実用化や雇用喪失の描写は共感できる一方、GPU1億枚などインフラ面は非現実的。社会の抵抗や政策の揺り戻しが限定的に扱われている点も気掛かりだ。とはいえ、再帰的自己改善が始まる可能性を示し、私たちに「速度より安全か」を突き付ける迫力は大きい。医療や教育が恩恵を受ける光も見えるが、アラインメントを怠ればターミネーター型のディストピアに転ぶ恐れも同時に想起させられる。楽観と恐怖の境目で、専門家だけでなく市民が議論に参加しなければ未来は他人任せになる、と強く感じた。今こそ冷静な技術評価と制度設計が急務だ。”生成AIの実務支援を行う立場として、本稿では話題の「AI2027」を「怖い未来図」ではなく意思決定に使える羅針盤として読み解きました。ポイントは三つです。
第一に、2025‑27年にかけてAIエージェントが▼試験導入▼業務中核化▼自己改良フェーズへと加速する具体的月次シナリオ。
第二に、その過程で起きる職種の再編──単純タスクの蒸発と「AIトレーナー」「システムアーキテクト」など新職務の爆誕。
第三に、開発競争と安全保障のジレンマです。
特に注視すべきは、AIが自らコードを書き、学習データを合成し、さらに洗練されたモデルを量産する「再帰的自己改善(RSI)」が臨界を突破する瞬間、いわゆる知能爆発が引き起こされる点です。
ここが社会・産業インパクトの分水嶺になります。本記事ではRSIのメカニズムとボトルネック(計算資源・エネルギー・政策)の現実性も整理しました。
未来予測は外れるものですが、方向感を掴む思考実験としては極めて有用です。本稿が皆さまのAI戦略立案、キャリア設計、そして「人とAIが共進化する道筋」を考える一助となれば幸いです。過度に煽りすぎ。そこまで進まないでしょう。
少しずれているかもしれませんが
以下をご参考まで
Business Insider イーロン・マスクはSF小説を未来の青写真とするべきではない…それは社会の不安を反映していることが多い
https://www.businessinsider.jp/article/2504-elon-musk-sci-fi-plans-china-mieville/さて、AIは頭脳と体と五感を手に入れ、良識も手に入れてくれれば、AIが人類を統治するということは理論上あるのかもしれません。
しかしながら、AIを犯罪に利用しようとする輩は必ず出てくるので、このようなユートピアはないのかもしれません。
人類は今後も様々な道具を開発し、経済至上主義を続けるのであれば、あまり明るい未来は見えないような気がします。既に有名かもしれないが、こちらの方がレポート的で読みやすい。
https://zenn.dev/taku_sid/articles/20250413_ai2027_career?redirected=1
研究や技術的進展のみを考えたら、最近のスピード感からは現実的にも感じる。
一方、制約事項の考慮が対策しましょうということのみに反映されており、リソースの制約により進展が停滞することを考えておきたい。
リソースとは資金と電力とCPU・データセンターなどの生産・建設、ならびに人間の理解と評価。
間接業務的な情報処理の淘汰が進む傾向は間違いないだろうが、一部のスタートアップや小規模組織を除いて組織を変えることは力学やその価値の観点から、なかなか評価されず、防衛など軍事観点では小さく研究が進むかもしれないが、社会的経済的にはもっと長い時間軸で、段階を踏んで進むのではないか。
など、批判的かつ創造的な議論をできるようなマインドから育てていきましょうというメッセージ。