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藤井聡太名人、防衛か? 永瀬拓矢九段、再びカド番をしのぐか? 5月29日、名人戦七番勝負第5局始まる #エキスパートトピ

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 5月29日。茨城県古河市・ホテル山水において、第83期名人戦七番勝負第5局▲永瀬拓矢九段(32歳)-△藤井聡太名人(22歳)戦が始まりました。

 朝9時、立会人の藤井猛九段が対局開始の合図をします。

 両対局者は「お願いします」と一礼。現在の将棋界で最も長い、持ち時間各9時間(2日制)の対局が始まりました。

 永瀬九段は初手、飛車先の歩を突きます。対して藤井名人はいつもの通り、茶碗を手にしてお茶を一服し、手ぬぐいで丁寧に手を拭いたあと、2手目、こちらもまた飛車の前の歩を一つ進めました。

ココがポイント

ABEMA将棋ch(アベマ)

【将棋名人戦中継】藤井聡太名人ー永瀬拓矢九段 究極の対決をライブで【第83期将棋名人戦第5局1日目】

【前夜祭ライブ中継】藤井聡太名人ー永瀬拓矢九段、茨城県古河市で第5局【第83期将棋名人戦】

エキスパートの補足・見解

 第4局は千日手指し直しの末、永瀬九段が逆転勝利。ドラマチックな展開で永瀬九段がカド番をしのぎ、第5局を迎えました。

 第5局の前夜祭で、両対局者は次のように語っていました。

永瀬「第4局では、夕食休憩後にわるい手を指してしまい、苦しい展開になってしまったのですが、そこから自分なりに辛抱することができたのは、よい点かなというふうに思っております」「(第5局は)私の課題である先手番となります。名人戦はやはり9時間の長丁場ですので、一手一手考えることが重要なのかなというふうに思っております。毎局ではありますが、一局一局、目の前の局面、勝負を一生懸命がんばりたいと思っております」

藤井「ここまでの4局の内容、また反省点というのを踏まえて、よりよい内容の将棋が指していけるように、2日間、しっかり集中して戦っていきたいと思います」

 第5局の戦型は角換わり。藤井名人は右玉、永瀬九段は腰掛銀という布陣になりました。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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