【速報】メッキ工場から「青酸ソーダが数十リットル漏れた」と通報 経年劣化が原因か 神戸市灘区
29日午前10時前、神戸市灘区にある工場から「青化ソーダ(青酸ソーダ)が数十リットル漏洩している」と119番通報がありました。消防が対応に当たっています。
警察によりますと、午前9時50分ごろ、「青化ソーダ(青酸ソーダ)が漏れている」と、工場の従業員が交番に届け出ました。
現場は、神戸市灘区味泥町にあるメッキ工場で、メッキ加工に使う青酸ソーダが、タンクから漏れているのが見つかったということです。
古いタンクから別のタンク移し替える作業をしていた際に判明したということで、漏れた量は分かっていません。タンクの経年劣化よる可能性があるということです。
これまでに健康被害などは確認されていないということです。
29日正午現在、周辺に交通規制かけるなどし、工場の外に漏れ出していないかなど、確認を進めているということです。
■青化ソーダ(青酸ソーダ)とは
「青化ソーダ」は、「シアン化ナトリウム」や「青酸ソーダ」とも呼ばれる化学物質です。法律で「毒物」に指定されていて、飲み込んだり皮膚に接触したりすると、生命に危険があるとされています。
1977年の「毒入りコーラ事件」では無差別殺人事件に使われたほか、1984年の「グリコ・森永事件」では、全国に青酸ソーダ入りの菓子がばらまかれました。