深田晃司×齊藤京子「恋愛裁判」がカンヌ正式出品、恋愛禁止ルールを破ったアイドル描く

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深田晃司が監督を務める最新作「恋愛裁判」が第78回カンヌ国際映画祭のカンヌ・プレミア部門に正式出品されることがわかった。主演を務めたのは元日向坂46の齊藤京子。深田が「元アイドルの女性に賠償命令」という新聞記事から着想を得た作品で、アイドルにおける日本独自の「恋愛禁止ルール」に斬り込む。

「恋愛裁判」メインカット

「恋愛裁判」メインカット

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世界3大映画祭の1つに数えられ、今年はフランス現地時間5月13日から24日に開催されるカンヌ国際映画祭。深田は監督作の「淵に立つ」が同映画祭のある視点部門で審査員賞を受賞した経験を持つ。「恋愛裁判」が出品されるカンヌ・プレミアは「コンペティションの枠には収まりきれない良作を集める部門」とされている。

「恋愛裁判」では契約書に記載された恋愛禁止ルールに反する行動をしたとして、所属事務所から契約違反と訴えられ裁判へと発展した1人の女性アイドルの姿を描く。深田は企画・脚本・監督を兼任し、「本気のしるし」「アイドル失格」を手がけた三谷伸太朗が共同脚本として参加した。

齊藤が演じたのは、人気グループへの階段を駆け上がるアイドル「ハッピー☆ファンファーレ」のセンターを務める山岡真衣。彼女は中学時代の同級生・間山敬に偶然再会し、意気投合して恋に落ちる。アイドルとしての立場と恋愛との間で葛藤していた真衣だが、ある事件をきっかけに衝動的に敬のもとに駆け寄る行動に出る。8カ月後、真衣は所属事務所から「恋愛禁止条項」の契約違反として裁判所に召喚されるのだった。

配給を担う東宝は「人間が自然に持つ【恋】という感情を、契約で縛ることは果たして許されることなのか? アイドルが恋をすることは『罪』なのか? 誰もが当たり前に受け流していた日本独自の『恋愛禁止ルール』に深田監督が鋭く斬りこみます」と発表。なお現時点で公開日は未定だ。

齊藤と深田はともに現地でレッドカーペットを歩き、公式上映に参加する予定。深田は「構想から気づけば10年もかかってしまったこの映画を、最高のかたちでお披露目できることを嬉しく思います」と明かし、「ひとつ言えることは、主演の齊藤京子さんとの出会いがなければこの映画は完成しなかったということです。絵空事でしかなかった脚本に全身全霊で血肉を与えてくれた齊藤さんに心から敬服しています」と伝えた。

深田晃司 コメント

構想から気づけば10年もかかってしまったこの映画を、最高のかたちでお披露目できることを嬉しく思います。ひとつ言えることは、主演の齊藤京子さんとの出会いがなければこの映画は完成しなかったということです。絵空事でしかなかった脚本に全身全霊で血肉を与えてくれた齊藤さんに心から敬服しています。また、長年に亘りこの企画を信じて導いてくれたプロデューサー陣、現場を支えてくれた最高のスタッフ、キャストには感謝しかありません。ぜひ多くの人にこの映画を楽しんで欲しいです。

齊藤京子 コメント

映画「恋愛裁判」が第78回カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門に出品されると聞いたときは、本当に夢のようで言葉にできないほど嬉しかったです。
深田監督、スタッフキャストの皆さん、この度は本当におめでとうございます。
この映画をたくさんの国の方々に観ていただけることが楽しみです。
深田監督とご一緒させていただけたことを、心から光栄に思います。

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©2025「恋愛裁判」製作委員会

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