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2012年3月1日木曜日

2月の読書

2月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2776ページ
ナイス数:8ナイス

地のはてから(下) (100周年書き下ろし)地のはてから(下) (100周年書き下ろし)
「神器」と立て続けに読んで、浮かび上がってくるのは「国家」ですかね。「地のはてから」はさすがに乃南アサ、太い物語でした。三吉はもっと過酷な運命をたどっているかと思ったが・・・。久しぶりに開高の「ロビンソンの末裔」を読み返したくなった。
読了日:02月29日 著者:乃南 アサ
地のはてから(上) (100周年書き下ろし)地のはてから(上) (100周年書き下ろし)
ありがちと言えばありがちな話なんだけど、北海道人としは身につまされる。ウトロのさらに奥・・・・。うう、さぶっ。下巻はただいま予約中。早く読みたい。
読了日:02月26日 著者:乃南 アサ
神器〈下〉―軍艦「橿原」殺人事件神器〈下〉―軍艦「橿原」殺人事件
戦後の日本は敗戦による「滅び」の中を生きている、ということでいいのかなあ。きちんと読めた感じがしない。仕掛けも多いし。
読了日:02月23日 著者:奥泉 光
神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件
「ガープ」下巻を中断してこちらを読んだ。どんな感じかな、と読み始めたらもうこっちに夢中。SFになりそうな匂いをプンプンに放ちながら快調に物語は進む。それにしても、この語り手ってどういう種明かしになるんだろう。きっと種明かしがあるんだよなあ、と下巻に突入。
読了日:02月12日 著者:奥泉 光
ICHIRO〈2〉ジョージ・シスラーを越えてICHIRO〈2〉ジョージ・シスラーを越えて
著者あとがきによると、朝日新聞社が企画した「日本人向け」の本のようだ。いささか鼻白むなあ。ま、おもしろかったけど。
読了日:02月08日 著者:ボブ シャーウィン
敗因と敗因と
どーして金子達仁の名前が一番大きいのだ?戸塚啓の本でしょうが、これは。と、文句を書いてみても仕方がない。大変おもしろかった。ドイツワールドカップは、アッズーリファンの私にとって至福の大会だった。特に準決勝の2点目、アッレの美しいゴール・・・。一方、日本代表はこんなゴタゴタがあったのね。なるほど。この本が書かれた時点から、確実に日本のサッカーは進歩しているようだ。めでたい。
読了日:02月05日 著者:金子 達仁,戸塚 啓,木崎 伸也
サムライたちの凱歌~19日間の死闘の果てにサムライたちの凱歌~19日間の死闘の果てに
ドキドキしながらテレビ観戦したことを思い出す。永谷脩の文章だけで1冊分にならなかったのが残念。
読了日:02月05日 著者:永谷 脩,武田 薫
ガープの世界〈上〉 (新潮文庫)ガープの世界〈上〉 (新潮文庫)
上巻の終わりあたりからだんだん痛そうな展開になってくる。そして、アーヴィング特有の「子どもの死」の予感。痛いんだろうなあ、と思いつつ下巻に突入。
読了日:02月03日 著者:ジョン アーヴィング

2012年2月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター
全然読めてないじゃん。がっくり。

2011年12月1日木曜日

11月の読書

11月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:3193ページ

▼読んだ本
重耳(上)重耳(上)
やった。宮城谷昌光という金鉱が自分にとって「読める」ものだと判明した。これでしばらく息がつける。読む本に困ることがなさそうだ。これも縄田一男氏のおかげ。明日中下巻を借りてくる。
読了日:11月28日 著者:宮城谷 昌光
日経時代小説時評―1992-2010日経時代小説時評―1992-2010
時代歴史小説というジャンルを愛する熱い気持ちが文章にほとばしっている。過去に読んで、自分としては「?」と感じた作品でも、なるほどこういう褒め方があるのか、と変に感心した。食わず嫌いで読んだことのなかった作家や、近年登場した才能についてたくさん教えてもらった感じ。
読了日:11月27日 著者:縄田 一男
ばんば憑きばんば憑き
表題作「ばんば憑き」の完成度がおそろしい。ほとんど芥川龍之介だ。そのあとの「野槌の墓」は、これ、連作の長編にならないのかな、と夢想する傑作。近年の宮部の充実度がよくわかる短編集だった。同時代にいい語り部がいて幸せだ。
読了日:11月27日 著者:宮部 みゆき
天地明察天地明察
まいった。こんな大傑作を今まで読み逃していたとは。図書館生活の弊害だな。でも読めてよかった。100ページ読まないうちから、読み終わるのが惜しくなったのは久しぶりの体験。特に関孝和との初めて対面する場面では鳥肌がたった。全日本人必読の書、と言いたい。
読了日:11月21日 著者:冲方 丁
やぶへび (100周年書き下ろし)やぶへび (100周年書き下ろし)
あっという間に読んでしまった。けっこう安牌な素材を使って書いてるかな。ただそこはそれ大沢在昌、最後まで余談を許さないきっちりしたエンタテインメントに仕上げてますな。
読了日:11月19日 著者:大沢 在昌
北帰行北帰行
きっちり構築されたサスペンス。見事。「錨を上げよ」を読んだあとだけに、手練た作者の円熟味の深い作品を読むと心洗われた。
読了日:11月18日 著者:佐々木 譲
錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)
柿本が作者の分身なんだろうか。ま、それはさておき、最後の100Pに来てこの展開かよ、という波乱万丈さ。タイで活劇になるとは思わなんだ。 影山と高川さんの語りがかなり作者の思想?を反映していると思われる。
読了日:11月14日 著者:百田 尚樹
錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)錨を上げよ(上) (100周年書き下ろし)
まだまだ物語は動いていない。下巻に期待。
読了日:11月12日 著者:百田 尚樹

読書メーター

2011年11月21日月曜日

読了・天地明察

天地明察
天地明察
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冲方 丁
角川書店(角川グループパブリッシング)
売り上げランキング: 4445
この本はみなさん読むべきだ。
心地よい物語の全てがここにある、といってもいい。
最初の章を読み終わったあたりで、すでに読み終わるのが惜しくなっていた。こういうことはそうそう体験できない。

「読み終わりたくない」と痛切に思ったのは山田正紀の

宝石泥棒 (ハヤカワ文庫JA)
山田 正紀
早川書房
売り上げランキング: 420768
以来ではないか、と思うほどで、宝石泥棒はおよそ30年前の作品だから、私としては30年に1冊の傑作、ということになるか「天地明察」は。

早く結末にたどり着きたい、と考える小説すら少ない。成り行き上、最後まで付き合うか、ということのほうが圧倒的に多い。読み終わりたくない、と感じさせる作品はもうそれだけで大傑作だ。

2011年11月14日月曜日

読了・「錨を上げよ」

まさか最後の100ページにあんな展開が待っているとは。

錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)
百田 尚樹
講談社
売り上げランキング: 8166
下巻に入ってずいぶん主人公が動きまわる。テレビ業界に入ったあたりで挿入される思索的な会話がこの作品のモチーフか、と思わせて、結局「愛の物語」だったのね。

これだけいろいろあって、「人生の長い航海がこれから始める」がオチとは。

喫煙していないはずの主人公が深刻な場面でいきなりタバコを吸っていたり、右手の怪我が次のページで左手になっていたり、小さなミスが気にかかった。こういうのって編集者の仕事なんじゃないの?

2011年11月13日日曜日

読書中・錨を上げよ(下)

文学史上に残る大傑作かどうかはともかく、下巻に入って疾風怒濤の展開である。

錨を上げよ(下) (100周年書き下ろし)
百田 尚樹
講談社
売り上げランキング: 9841
著者来歴を読む限りでは明らかに主人公に著者の人生が投影されている。
実際、うに密漁の微に入り細に入る描写は(ってあんまり描写はないか)かなり実体験を反映していると思われ。
あと100ページちょっとというところまで読んでしまった。さて、どんな結末が用意されているか。

錨を上げて漕ぎ出す海は、やっぱり文学の大洋なのかな。

2011年8月16日火曜日

夏、終わる?

日曜日あたりからずいぶんと涼しくなった。今日は1日じゅう雨、窓を開けていたら肌寒い。北国である。これで夏も終わりか、とみんな言う。二学期が始まった途端ムチャ暑くなったりもするけど。

暑いうちはiMacの前に座る気がしなかった。なかなか発熱がすごい機械であることを知った。

で、読書ばかりしていて、やっぱり本を読むのは楽しいと再確認。ここ1年ばかり下手なプログラミングに熱中していて、全然本を読んでいなかった分、未読のおもしろい作品がたっぷりあってそれを現在楽しんでいる。

天冥の標 2 救世群 (ハヤカワ文庫JA)
小川 一水
早川書房
売り上げランキング: 44284

ねじまき少女 上 (ハヤカワ文庫SF)
パオロ・バチガルピ
早川書房
売り上げランキング: 2116

ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)
パオロ・バチガルピ
早川書房
売り上げランキング: 3168

週末にかけて以上3冊読了。小川一水はいいですなあ。

で、「ねじまき少女」。ヒューゴー、ネビュラ、ローカスのトリプルクラウンである。SFとしてもエンタテインメントとしても一級品の作品でないとこの3つを受賞できないわけだけど・・・アメリカ人ってオリエンタリズムに弱いのかな。

日本人が読めば登場する日本人に首をかしげるだろうし、タイの人が読んだら怒り出しそうな気がする。
細かいことをつつかなければ、十分におもしろい作品で、優れて現代的、なのだと思う。結局主人公はイエローカードのおじいちゃんだった、というあたりが皮肉でいい。

ねじまき少女に関わって最後の最後でぱっと開ける新たな未来の予感もなかなか。こういう終わり方をするSFは確かにいいな。

2011年8月13日土曜日

読了・「天冥の標 メニー・メニー・シープ」小川一水

天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)
小川 一水
早川書房
売り上げランキング: 97706

天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)
小川 一水
早川書房
売り上げランキング: 21182

長大な小説の第1巻、それも上下巻なのだけれど、これだけのエピソードを詰め込むならやや書き飛ばし気味、という感じ。

結末にのけぞったけれど。これはおもしろい。すぐに2巻目に突入する。

2011年8月6日土曜日

暑いので

北海道の短い夏の本番を迎えた。昨夜はあまりに暑くて、今年初めて窓を開けたまま寝た。

今日も暑くて、エアコンが効いているリビングでずーっと本を読んでいた。

で、この本を読了。

オー!ファーザー
オー!ファーザー
posted with amazlet at 11.08.06
伊坂 幸太郎
新潮社
売り上げランキング: 18818

伊坂幸太郎は安心して読める良質の作品をよくまあこんだけ量産できるな、という感じ。途中で出てくる小さなエピソードがすべてクライマックスの伏線になっている、よく「作りこまれた」物語。しかもミスリードがうまいんだよなあ。

というわけで暑い間はXcode触る気力がわかないので、しばらく読書で過ごすことにする。

読書モード

再インストール中はひまだったので本を読む。

ブルー・ヘヴン (ハヤカワ・ミステリ文庫 ホ 12-1)
C.J.ボックス
早川書房
売り上げランキング: 73299

なんとなく借りてきてあったこの本を読み始めたらおもしろくて読み続けてしまった。
C・J・ボックスってJ・C・ボロックだと勘違いしていて今までノーチェック。(^^ゞ

気になって調べてみたら、講談社から出ている
沈黙の森 (講談社文庫)
シー.J・ボックス
講談社
売り上げランキング: 363558
この本は読んでいた。むー、老人力。

さて「ブルー・ヘブン」、読み始める前に想像していたような冒険小説ではなく、どちらかというとミステリよりのサスペンス、スリラー、という感じだった。幼い姉弟をつれて山岳地帯を逃げまわる、みたいな話かとおもったけどそうではなかった、と。十分おもしろかったけど。

2011年7月29日金曜日

読了・小暮写眞館

小暮写眞館 (100周年書き下ろし)
宮部 みゆき
講談社
売り上げランキング: 13969

いやー、まいった。
宮部には毎度圧倒される。

特に第4章になってからは泣きっぱなしになった。年をとって涙腺がゆるくなってきているところに、こんな話を読まされたらたまらない。

風子のお葬式の関わるエピソードとか、うまいよなあ。物語冒頭からずーっとひっぱってきて、一気に放出する謎解き(?)のえぐさ。

考えてみれば、700ページのこの物語、大きな事件とか全然ないお話だった。高校生とその家族・友人の日常を静かに語る、というだけの話でここまで読ませる宮部、恐るべし。

これだけおもしろい作品を読んだら、次に読むものに困る。

2011年6月18日土曜日

アンダー・ザ・ドーム読了

アンダー・ザ・ドーム 下
スティーヴン・キング
文藝春秋
売り上げランキング: 8607

朝から晩までずっとこの本を読んで、10時半近くに読了。めずらしくプログラミングをひとつもしない日になったけれど、それでも満足。

物語のスケールだけからいうとかなり小さい。なんせ小さな町の中だけで終始する。当然敵役も「この程度でどうよ?」と疑問を感じながら読んだけど・・・ラストは納得。いい話だった。

時間的・空間的スケールという点で「スタンド」は偉大な作品だった。自分としては「スタンド」がキングのベスト1だ。

その後は・・・「シャイニング」かなあ。怖さという点では「ペットセマタリー」がかなり上位。
「アンダー・ザ・ドーム」は・・・どうだろう、「骨の袋」よりは下、「トミーノッカーズ」よりかなり上、というところ。

でも巻置く能わざる、という言葉にはぴったり。えぐい展開にページをめくるスピードが加速するというもんですよ。

2011年6月16日木曜日

アンダー・ザ・ドーム下巻突入

アンダー・ザ・ドーム 下
スティーヴン・キング
文藝春秋
売り上げランキング: 4138

はい、下巻にやっとたどり着いた。なんとか今度の土日で読みきってしまわないと、繁忙期に入ったら読み切れないで返却、なんて事態になってしまうと困る。

しかし、ストーリーテラーとしてのキングってやっぱりすごい。これに比べると(比べるのは酷だけど)「ダイナミックフィギュア」の筋立ては浪花節に思えてくる。

すごく不幸を予感させながら、あっと驚く酷薄さで予想を上回る不幸な事態を平然と書きこむ、そのあざとさに脱帽中。キングはおもしろいなあ。

2011年6月12日日曜日

アンダー・ザ・ドーム読み継ぐ

アンダー・ザ・ドーム 上
スティーヴン・キング
文藝春秋
売り上げランキング: 2314

上巻半分まで読んだ。
キング独特のえぐい展開で楽しく読める。

小さな町全体を包みこんでしまった「ドーム」、という、日本人のSF者なら「物体O」や「アメリカの壁」、そして「首都消失」という小松左京の一連の思考実験作品をすぐに思い出すわけだが、キングはこの現象にどうやって納得のいくオチをつけるのか興味津々。小松作品の場合は結局すべてがなぞのままで終わる。その辺でいちばんよくできていたのが一番古い「物体O」だったような。

2011年6月11日土曜日

アンダー・ザ・ドーム借りる

アンダー・ザ・ドーム 上
スティーヴン・キング
文藝春秋
売り上げランキング: 3641

久しぶりに予約してまで借りた。

しかしねー、キングの新刊さえ図書館から借りるような貧乏性になるとは・・ちょっと(いや、かなり)情けない感じがする。

上下2冊、2段組、各巻700ページ近いという大長編。果たしてプログラミングしながら2週間で読みきれるのか・・・。って必ず読むけど。

2011年6月5日日曜日

読了・ダイナミックフィギュア


うー、幸せな1週間だった。久しぶりに楽しいSFを読めた。
ちゃんと上下巻で完結して立派だった。そうか、遊星はYOU SAYだったのか。

2011年5月30日月曜日

ダイナミックフィギュア 上巻読了


あまりにもおもしろくて読み終わるのが惜しい。ゆっくり読もう、プログラミングたくさんしよう、と思ってもページをめくる手が止まらない。
今日は上まで読んだんだからもうやめ、と思っても、その上巻の終わりが後をひく終わり方で下巻に突入せざるを得ない。

今日が振替休業で休みでよかった。たっぷり楽しめた。

2011年5月29日日曜日

ダイナミックフィギュア

図書館に本を返しに行ったら、上下並べておいてあったので早速借りる。


これはすごい。久しぶりに冒頭からわくわくしている。
エヴァンゲリオンそのものはあまりよく知らない(コミックス版を借りて読んだことがある程度。しかもあまり感心しなかったという)のだけれど、醸しだす雰囲気は「エヴァ・インスパイア」系なのでしょうか。

上巻100ページ読んで、「全ての謎に納得する解決」があることを祈っている自分を発見。この厚さだからきっと大丈夫だろう。

2011年5月6日金曜日

異星人の郷 読了

異星人の郷 下 (創元SF文庫)
マイクル・フリン
東京創元社
売り上げランキング: 2864

昨日の昼過ぎに読了。いやー、いい作品でした。人物造型がいい。特にエイリアン、それにディートリヒ神父。

現代のパートのオチが、ほほー、そっちできたか、という感動もある。私はシャロンの発見がメインのネタになると思っていたので。

こうなるともっとSFが読みたくなるもので、また明日あたり図書館にいってこようかな。
新刊も旧刊もほとんど買わなくなったケチ体質、というのも理由だが、私が住んでいるような田舎町だと新刊書店より図書館のほうがSFの在庫が豊富だったりするのね。早川の在庫の少なさは悲惨です。

2011年5月4日水曜日

休日

午前中はずっと読書。

異星人の郷 下 (創元SF文庫)
マイクル・フリン
東京創元社
売り上げランキング: 33694

下巻に突入。
午後からはプログラミングをしたり読書をしたり、のんびり過ごす。いいお休みだった。

「異星人の郷」、大変おもしろい。エイリアンに布教するあたり、踏み絵の国に住んでいる人間としては若干違和感があるけど。

2011年4月9日土曜日

読書中:百万遍

百万遍―流転旋転〈上巻〉
花村 萬月
新潮社
売り上げランキング: 147623

花村萬月を読んでいる。

過剰なくらい性的な描写が続くのだが、それが「やがて悲しき」につながる。

主人公惟朔はやたらかっこいい若者で、自伝的な作品というなら美化しすぎてね?と感じるわけだが、人間にとっての「性」が主要テーマなので美化もそれほど鼻につかない。

あまり立て続けにこの人の作品ばかり読み続けるといささか飽きがくるけれど、たまに読むと文章の力にぐいぐい引き込まれる。
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