ドコモのクッキー対応端末(iモードブラウザ2.0)のシェアは現状どれくらいなのかを調べてみました
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先日からモバイル界隈をざわつかせていた、ヤマト運輸のかんたんログイン脆弱性問題で気になったので、ドコモのクッキー対応端末(iモードブラウザ2.0)のシェアを調べてみました。
まずヤマト運輸の問題について知らないという方はこちら。
→ ヤマト運輸の携帯Webサイトに「かんたんログイン」関連の脆弱性があったようです [ke-tai.org]
→ ヤマト運輸ケータイサイトに脆弱性があった問題の続報 [ke-tai.org]
今回の問題に対する一番の対策は、端末IDを使った認証(いわゆる「かんたんログイン」)を使わずに、通常のPC向けサイトと同じようにクッキーでログイン情報を管理することです。
ところが困ったことに、au・ソフトバンク端末は事実上ほぼ全ての端末がクッキーに対応しているのに対し、ドコモは2009年の夏モデルから登場した「iモードブラウザ2.0」端末でしか、クッキーに対応していません。
今後機種変などで徐々に入れ替わって行くと思われますが、現時点で対応端末がどれくらいのシェアを取っているのか、正確な情報を知ることが重要と思われますので調べてみました。
参考にしたのはこちらのページです。
2010/10/19の更新ですので、現時点で一般人が知り得る中では、ほぼ最新の統計と言えると思います。
→ Web担当者Forum モバイルユーザー傾向DATABOX(2010年8月) [web-tan.forum.impressrd.jp]
ひとまずiモードブラウザ対応端末である可能性があるものとして、ドコモ端末の中で「a」と「b」というのを対象とすると、それぞれ「30%」と「21%」ということになります。
つまり51%がiモード2.0対応端末候補です。
しかし、これらの端末の中にもiモードブラウザ2.0端末ではないものも多くあります。
対応・非対応端末の詳細はこちらにあるPDF資料を参考にしてください。
→ NTTドコモ 作ろうiモードコンテンツ:端末スペック一覧 [www.nttdocomo.co.jp]
この資料によるとa,bに該当する78端末中、33端末(42.3%)がiモードブラウザ1.0端末、45端末(57.7%)がiモードブラウザ2.0端末です。
もちろん端末ごとにシェアは異なるので正確ではありませんが、大体のiモードブラウザ2.0対応端末の割合は、
51 * 0.577 = 29.4%
で、ドコモ全体の29.4%と考えられます。
(つまりドコモの中でクッキー非対応端末の割合は70.6%)
ドコモのシェアが56.9%ですので、全体の中での割合を計算すると、、、
70.6 * 0.569 = 40.17%
ということで、全キャリアの中で約60%がクッキー対応端末で、約40%は非対応端末ということになります。
(前述の端末シェアの問題で、完全に正確ではないですが、おおむねこんな感じでしょう)
もちろん40%というこの数字は、今後どんどん減っていくことが予想されますが、とりあえず現状はこんな感じのようです。
関連:
- 現在の端末やFlashLiteバージョンシェア、カテゴリ毎のPV数などがわかる「モバイルユーザー傾向DATABOX」
- ソフトバンクの携帯契約数の累計シェアが20%を超えたとのことです
- ケータイのダメダメなJavaScript実装について解説された記事「携帯電話事業者に学ぶ”XSS対策”」
3月 15th, 2016 at 15:22:35
[…] via http://ke-tai.org/blog/2010/10/28/20101028imode20share/ […]