プーチン氏との直接会談が和平への唯一の道、ゼレンスキー氏 トルコ協議巡り
ウクライナのゼレンスキー大統領(写真)は15日に予定されるトルコでのロシアとの協議について、プーチン大統領が出席する場合にのみ協議する。ウクライナ当局者が13日明らかにした。10日の代表撮影(2025年 ロイター)
[キーウ/モスクワ 13日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は13日、トルコ・イスタンブールで15日に予定されるロシアとの協議について、プーチン大統領との直接会談のみが停戦を確保し紛争終結を実現する唯一の方法という認識を示した。
ゼレンスキー大統領は記者団に対し、ロシアでは「全てがプーチン氏次第」のため、30日間の無条件停戦について対面で協議したいと強調。「プーチン氏が停戦に応じる用意があると発言すれば、紛争終結に向けたあらゆる要素について議論する道が開かれるだろう」と述べた。
15日の協議に出席するかどうか明言していないプーチン大統領については、自分との直接会談を「恐れている」と非難。協議が実現しなければ、ロシア側に外交の準備が整っていないことを浮き彫りにし、米国や欧州連合(EU)による「強力な制裁」に直面するだろうと述べた。
ゼレンスキー大統領はまずトルコの首都アンカラに向かい、エルドアン大統領と会談し、プーチン大統領が直接協議に出席するのであれば、イスタンブール入りすると述べた。
これに先立ち、 ウクライナのポドリャク大統領府顧問は13日、「ゼレンスキー大統領は、プーチン氏以外のロシア代表団とは(トルコの)イスタンブールで会わないだろう」と述べた。
また、ウクライナはトランプ米大統領を15日の協議に招待しているものの、出席の確認はまだ取れていないとした。トランプ大統領は12日、中東歴訪中にイスタンブールでの協議に参加することを示唆した。 もっと見る
一方、ロシアはプーチン大統領がトルコを訪問するかどうかについて明らかにしていない。ペスコフ大統領府報道官は13日、プーチン氏出席を求めるゼレンスキー氏についての質問に「ロシア側は交渉の準備を続けている」とし、「これ以上コメントするつもりはない」と述べた。 もっと見る
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