Text by COURRiER Japon
Netflixは、映画やドラマ、ドキュメンタリー、アニメシリーズ、ライブスポーツ、さらにはモバイルゲームに至るまで、あらゆるエンタメ領域に進出してきた。
だが、その豊富なコンテンツのなかに、ニュースだけは存在していない。
なぜ、ここまで幅広いジャンルを網羅するNetflixが、ニュースという伝統的で重要なジャンルを避け続けるのか?
その理由は、単に経営戦略というだけではなく、ニュースというジャンルが現代のメディア業界において「リスクのある資産」になってしまったことがあると、英誌「エコノミスト」は述べている。
同誌によれば、ニュース部門を持つことは、かつては企業の誇りだった。信頼と影響力の象徴として、ブランド価値を高めてくれる存在だったという。
しかし、それはいま多大な政治的リスクを伴う「有毒な資産」に変貌した。
その状況を象徴する出来事として同誌は、日本のニュース番組にも影響を与えた米CBSテレビが放送する長寿ニュース・ドキュメンタリー番組「60 Minutes」のベテラン記者が2024年4月放送回の終盤に「私たちの親会社であるパラマウントが」トランプ政権のご機嫌をとるために「この番組内容を監視し始めた」と視聴者に語ったことを挙げている。
ニュースはいつから「有毒な資産」になったのか?
同誌によれば、ニュース部門を持つことは、かつては企業の誇りだった。信頼と影響力の象徴として、ブランド価値を高めてくれる存在だったという。
しかし、それはいま多大な政治的リスクを伴う「有毒な資産」に変貌した。
その状況を象徴する出来事として同誌は、日本のニュース番組にも影響を与えた米CBSテレビが放送する長寿ニュース・ドキュメンタリー番組「60 Minutes」のベテラン記者が2024年4月放送回の終盤に「私たちの親会社であるパラマウントが」トランプ政権のご機嫌をとるために「この番組内容を監視し始めた」と視聴者に語ったことを挙げている。
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