lynx   »   [go: up one dir, main page]

ニュース速報
ビジネス

カナダ第1四半期GDP、2.2%増 関税前の対米輸出が増加

2025年05月31日(土)00時02分

カナダ統計局が30日発表した第1・四半期の実質国内総生産(GDP)は年率換算で前期比2.2%増加した。写真はオンタリオ州ウィンザーから見た米デトロイトのスカイライン。3月撮影(2025年 ロイター/Rebecca Cook)

[オタワ 30日 ロイター] - カナダ統計局が30日発表した第1・四半期の実質国内総生産(GDP)は年率換算で前期比2.2%増加した。トランプ米大統領の関税措置をにらみ米国の企業がカナダ製品の購入を急いだことが輸出の増加につながり、GDPが押し上げられた。

第1・四半期のGDPの伸びは前四半期の2.1%(下方修正)からやや鈍化したものの、アナリスト予想(1.7%)は上回った。

ただ、統計局は、最終国内需要が2023年末以来初めて増加しなかったことを指摘。米国の関税措置を巡る不確実性の影響がすでに現れ始めていたとの認識を示した。

第1・四半期は輸出が1.6%増。前四半期は1.7%伸びていた。企業の設備投資は5.3%増。ただ、家計支出の伸びは0.3%と、前四半期の1.2%から鈍化した。

BMOキャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、ダグ・ポーター氏は「今回のGDP統計では経済の苦境を示す兆候は見当たらなかった」とし、「これにより、カナダ銀行(中央銀行)が来週の会合で利下げを決定する可能性は大きく低下した」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシア軍がウクライナ北東部で戦線拡大、スムイ州都に

ワールド

赤沢再生相が5日から訪米、関税協議のため=政府

ビジネス

FRB、24年は保有債券に1.06兆ドルの含み損 

ビジネス

中国レアアース輸出規制、世界の自動車会社が悲鳴 生
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:韓国新大統領
特集:韓国新大統領
2025年6月10日号(6/ 3発売)

出直し大統領選を制する李在明。「政策なきポピュリスト」の多難な前途

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシストの特徴...その見分け方とは?
  • 4
    ウクライナが「真珠湾攻撃」決行!ロシア国内に運び…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    女性が愛馬に「後輩ペット」を紹介...亀を見た馬の「…
  • 7
    韓国大統領選挙、最終投票率79.4% 一部では二重投票…
  • 8
    「不思議な発疹」の写真に、ネットで議論沸騰...医師…
  • 9
    【クイズ】医薬品や放射線シールドとして使われる「…
  • 10
    【クイズ】金属の錆を防ぐ「クロム」の産出量が、世…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 5
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 6
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 7
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
  • 8
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 9
    ウクライナが「真珠湾攻撃」決行!ロシア国内に運び…
  • 10
    「ディズニーパーク内に住みたい」の夢が叶う?...「…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 7
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中

Лучший частный хостинг