本八幡のレジェンドいまだ健在！ : 大雅

今から十数年前、ＪＲ本八幡駅北口の裏路地にあった中華の名店。

ＪＲ本八幡駅付近に代々暮らして来た地元の友人に教えてもらい、その美味さとＣＰの高さで
すっかりハマってしまい、会社帰りに途中下車しては友人達とたまに集まっておりました。

また、余りの美味しさに都内に住む会社の先輩達をわざわざこちらまでお連れし、期待以上の
好評価をいただいたこともありました。

そのお店がＪＲ本八幡駅周辺の再開発で立ち退きに会い、駅から遠く離れた内陸部へ移転して
しまい、とても残念に思ったものでした。

そして移転後、何回かクルマで出掛けたこともありましたが、その後すっかり縁遠くなってし
まっておりました。

そんな中、昔の友人と会って昔話に花を咲かせていると、一人がこちらのお店「大雅」のこと
を思い出し大いに盛り上がりました。何気なしにネットで検索してみると、まだ食べログに書
き込みが無いことが判明。これはレポートしなくては！と、スケジュールを調整して久しぶり
にクルマで１時間以上を掛けて出掛けて参りました。

久しぶりの大雅。

辺りは住宅地で人通りも無く、静まり返っています。

お店の照明は付いていたので、どうやら営業はしている様でしたが、佇まいがあまりに寂しい
ので少し戸惑いつつ、勇気を出して「こんばんわぁ」と静かに引き戸を開けると、狭い店内は
地元のご常連さん達と思われるお客様でほぼ満席。大いに盛り上がっています。

さすが、、、美味しいお店はどこへ行っても盛況だ！と昔の感じが蘇ってきました。そして妻
と二人、昔よくいただいた以下のメニューを注文しました。


■ 松花皮要（ピータンアヒルの玉子）400円
　濃厚かつ上品な旨味のピータンに、白髪葱、生姜の千切り、そしてポン酢？が
　絶妙のハーモニーを奏でています。

■ 腰果鶏丁（鶏肉とカシューナッツ炒）800円
　柔らかく旨味たっぷりの鶏肉とピーマン、ニンジン、竹の子、そしてカシュー
　ナッツ。絶品の特製ソースが食欲をそそります。ボリュームも◎。

■ 炸蝦仁（芝海老のチリソース）1,000円
　大量の長ネギ、生姜、ニンニクが細かく丁寧に刻まれて投入されている奥深い
　旨みたっぷりの特製チリソースと、ぷりぷりで大振りの芝海老の組み合わせが
　絶妙。個人的にはこちらの海老チリが海老チリのウマさの基準になっています。

■ 咖喱会飯（細肉入カレー飯）650円
　こちらも昔よく食べたオリジナリティーの高い逸品。柔らかく丁寧に調理され
　た豚の細切り肉、玉ネギ、ゴーヤが、旨味たっぷりのカレーあんに絡まり絶妙
　な美味さ。

■ 酸辣湯（酢味玉子スープ）600円
　こちらの酸辣湯は酸味控えめで濃厚な旨味とたっぷりの具で、飲むというより
　 "食べるスープ" といった様相。個人的には◎。


こちらのお料理には、内輪で「命のスープ」と呼んでいる大きな寸胴に入った特製のスープが
使われており、その命のスープがいまだに最高の味を作り出している様に思われました。

今回、妻にとっては初の大雅でしたが、どれも美味しかったと喜んでもらえました。

１つだけ、妻的には全体的に味が少し濃いめとのことでしたが、ちげろぐ的には特に問題無い
範囲。どれも懐かしく、また食べに来たいと思える内容で、全メニュー共に◎でした。

次回は、麺類（各種ラーメン、焼きそば等）や、餃子、春捲等もいただきたいと思います。

追記：
こちらのご主人とおかみさんは寡黙ですが、それは以前から変わらずな感じですので、
初めての方はお気になさらないでいただければ幸いです。


〜 2014年2月1日（土）〜

西船橋に暮らす友人と久しぶりに夕飯でもということになり、周辺のお店をしばし検討。

結果は、、、少し足を延ばしてでもあの店「大雅に行こう！」と意気投合し、友人のクルマで
いざ知る人ぞ知る中華の名店、大雅へ。

お店の並び（向かって右側へ少し歩いた辺り）にクルマ２台分の駐車場があり（少々入れずら
いレイアウト）、そこにクルマを停めてお店の前へ。

周囲は相変わらず人の気配が無く、静まり返っています。

知らなかったら絶対に入らない系のお店だよね、、、と談笑しつつ引き戸を開けると、前回と
同様、意外にも地元のお客様が５名、ラフなスタイルで名店の味を楽しんでおられます。

今回は３名で以下のメニューをいただいて参りました。


■ 煮込　400円
　ＪＲ本八幡駅北口の裏路地にあった頃は連日、居酒屋の様に賑わっていましたが、
　その頃の名残でしょうか。久しぶりにいただいた煮込は期待を裏切らず、丁寧に
　下処理されており旨みをしっかり纏った一品。大雅がまだＪＲ本八幡駅北口の裏
　路地にあった十数年前、吉田類さんにも自信を持ってお勧めできる酒場でした。

□ ハイボール　250円
　今どきハイボールが 250円。思わずメニューを二度見してしまいましたが、この
　商売っ気の無さが地元の皆さんを引き付けるのかも知れません。ご常連は大体、
　皆さん楽しそうに飲んでおられます。

□ ウーロン茶　200円
　メニューにはありませんでしたが、頼んでみたら出て来ました。
　メニューに「ジュース、コーラ、サイダー　200円」とありましたので、多分、
　推定 200円かと思われます。 どこかの食べログ高評価店とは異なり、分量も
　しっかり納得できる状態で供されました。

■ 腰果鶏丁（鶏肉とカシューナッツ炒）800円
　柔らかく旨味たっぷりの鶏肉とピーマン、パプリカ、ニンジン、竹の子、そして
　カシューナッツ。絶品の特製ソースが食欲をそそります。あぁ〜やっぱウマい！

■ 炸蝦仁（芝海老のチリソース）1,000円
　あぁ〜こちらの海老チリはいつ食べてもウマい！ふんだんに使われた長ネギの
　程よいシャキシャキ感と生姜とニンニクの風味。そして、辛みと甘みと旨みの
　バランスが絶妙のチリソース。この味が忘れられず、中華料理店に入ると、つ
　いつい海老チリを頼んでしまいますが、これに匹敵する納得の味に出会ったこ
　とは未だありません。（ありがちな残念店は、妙に甘ったるいだけだったり、
　ケチャップ的な味が前面に出ていたり、、）職場の近くにあったら、家の近く
　にあったら、、と、都度思います。

■ 肉絲炸麺（細肉入り あんかけ かた焼そば）700円
　友人が「これは外せない！」と頼んだ逸品。
　そういえば、前回久しぶりに伺った際、この存在をすっかり忘れていました。
　微かにモチモチ感も残しつつ香ばしく揚げられた太麺に、旨みたっぷりの極上
　あんがふんだんに掛けられた山盛りの一皿。あぁ〜懐かしい、この味です。

■ 韮菜猪肝（ニラとレバー炒）600円
　せっかく来たのだからもう１品と調子に乗って頼んでみたら、値段からしても
　想定外の山盛りサイズ。しかもレバーが超デカい。ちげろぐ的ニラレバ１位の
　「上海港」と比較すると味付けは甘めでまろやか（上海港はオイスターソース
　？とニンニクでキリっとしつつ旨みがある味付け）。レバーは上海港のサクっ、
　プリっ、トロっとした食感では無く、ホクホク感がありややしっかりした火通
　り具合ですがこれが何故か非常に柔らかく仕上げられており、臭み苦みはゼロ。
　同じニラレバでも別ものとして甲乙つけがたい逸品。流石大雅、参りました。

■ 栗米湯（コーンスープ）450円
　最後に、本日は残念ながら不参加となった料理人の友人が必ず頼むという一品
　を締めに注文。 ラーメンどんぶり一杯に注がれたスープは、その前に供された
　韮菜猪肝のボリュームも手伝って３人で手分けして漸く完食。個人的には普通
　に美味で、こちらの酸辣湯の方が好みでした。（空腹時だったらもっと美味し
　かったかも？！）


約１３ヶ月ぶりの大雅は、相変わらずウマい中華をリーズナブルな価格で提供してくれる、
我々にとっては不動の隠れた名店でした。

今回、ちげろぐよりも訪問回数が多い友人と一緒だったこともあったのか、いつも寡黙な
ご主人と奥さんから、温かくて優しい笑顔を窺うことが出来ました。