ルーデウス・グレイラット

三十路を過ぎた引きこもり男だったが、トラックに轢かれそうになっている人の身代わりとなり、異世界に生まれ変わる。過去を反省し、この世界では本気で生きると決意。努力の結果、異世界では珍しい無詠唱魔術の使い手になる。

ロキシー・ミグルディア

魔族の冒険者で、魔術師。小柄で少女のような見た目だが、これは長寿な種族ゆえ。年齢は前世も合わせたルーデウスと近い。勤勉で頑張り屋だが、わりとドジなところがある。水や氷に関係する魔術が得意である。

シルフィエット

ハーフエルフの父、クォーターの獣人の母の子供。ルディと同い年。耳が長く、エメラルドグリーンの髪が、魔族に似ているからと、いじめられっ子だったが、ルーデウスに助けてもらい、それから彼になついている。

エリス・ボレアス・グレイラット

有力貴族であるボレアス家の一人娘。キッとつり上がった眦に、腰まである真紅の髪。歳はルーデウスの二つ上だが、ルーデウスに家庭教師としてついてもらうことになる。第一印象は、苛烈。実際に気性も、苛烈である。

パウロ・グレイラット

ルーデウスの父で、様々な剣術を使う万能型の剣士。貴族の生まれだが、十代前半に家を出奔して剣の道に進み、昔は腕の立つ冒険者として活躍をしていた。結婚を期に冒険者を引退し、地方の下級剣士となる。

ゼニス・グレイラット

ルーデウスの母。昔、家を出奔し冒険者となったところを、パウロから強引に治療術士としてパーティに加えられた経緯がある。伯爵家の令嬢でおしとやかな性格だが、祝い事の席などでは、はしゃぐようなところもある。

リーリャ

真面目で律儀なグレイラット家の侍女。後宮の近衛侍女だったが、暗殺者との戦闘で足に後遺症が残り、引退。現在は後宮の者に消される事を恐れ、辺境へ移動し、侍女を募集していたパウロに雇われている。

ギレーヌ・デドルディア

エリスとルディに剣術を教える獣族の剣士。右眼は魔眼のため、眼帯を付けている。三大剣術流派の一つ「剣神流」の中でも最段位である「魔王」で、奥義「光の太刀」を使うこともできる。