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9.背景 |
デビルの開発当初から、僕は「今回の背景はフルポリゴンで行こう」と考えていました。一枚絵のクオリティよりも、カメラの動きが必要だったからですが、実際にフルポリゴンの背景が出来上がってくると欲が出てきて、「え〜…バイオの方が絵がキレイだったじゃん!」と背景スタッフに無理難題を。
背景制作の指揮をとっていたのは、バイオ2でも一緒に仕事をした田崎淳也(通称ジュニア)です。彼を中心にフルポリゴンならではの技術を模索し、レンダリングしたCGに引けを取らない背景が実現すると、今度はそのクオリティを維持するために、更に大量のテクスチャ素材が必要になってきました。
そこで計画されたのが、素材収集のための取材旅行。ゴシック調の彫刻物や、風化して苔むしたリアルな(というか本物の)レンガの壁、石畳、扉などを写真に収めるため、イギリス・スペイン11日間の旅に出ました。
“旅行”と聞いてうらやましく思う人もいるかもしれませんが、スペイン国内を超特急に乗って、一日で東京・大阪間の距離を往復するような、とんでもない強行軍だったのです。しかし苦労の末に手に入れた素材、そしてヨーロッパの空気に触れた経験は、ゲームにすばらしい効果をもたらしたと思います。 |

イラスト:神谷 英樹 |
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