『007』次回作、新プロデューサー決定！米Amazonが正式発表
映画『007』次回作のプロデューサーに、『スパイダーマン』シリーズのエイミー・パスカルと『ハリー・ポッター』シリーズのデヴィッド・ハイマンが就任した。現地時間25日、Amazon MGM スタジオ が正式発表した。
Amazon MGM スタジオは今年2月、『007』シリーズのクリエイティブコントロールを握ると発表。長年シリーズのプロデューサーを務めてきたマイケル・G・ウィルソン＆バーバラ・ブロッコリと共に、ジェームズ・ボンドの知的財産権についての合弁企業を設立し、二人はシリーズの製作から身を引くことになった（ただし、二人は同フランチャイズの共同所有者ではあり続ける）。
新プロデューサーとなったパスカルは、トム・ホランド主演の『スパイダーマン』シリーズを手がけてきた人物。Amazon MGMスタジオとは『チャレンジャーズ』などでタッグを組んでおり、現在ニコラス・ケイジ主演の「スパイダー・ノワール」実写ドラマも制作している。
また、パスカルとコンビを組むハイマンは、『ハリー・ポッター』『ファンタスティック・ビースト』全作品をプロデュースした実力者。同作のほか、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『ゼロ・グラビティ』『バービー』など多数の話題作も手がけている。現在は、ドラマ版『ハリー・ポッター』のプリプロダクション作業に入っている。
Amazon MGMスタジオの映画部門責任者コートニー・ヴァレンティは、「バーバラ・ブロッコリとマイケル・G・ウィルソンがこれまで巧みに舵取りしてきたジェームズ・ボンドのすべてのクリエイティブな判断に、私たちは最大限の責任感をもって取り組んでいます」と声明を発表。「大規模な映画フランチャイズを成功へと導き、興行的にも批評的にも高く評価されてきた精鋭プロデューサーのエイミー・パスカルとデヴィッド・ヘイマンは、業界で最も経験豊かで尊敬される存在です。彼らとともにジェームズ・ボンドの次なる章に取り組めることを光栄に思います」とシリーズの新たな一歩に期待を寄せた。
また、パスカル＆ヘイマンも「ジェームズ・ボンドは映画史上、最も象徴的なキャラクターの一人です。数々の名作を手がけてきたバーバラ・ブロッコリとマイケル・G・ウィルソンの後を継ぐことは身の引き締まる思いであり、ボンドの精神を生き続けさせる次なる冒険を手がけることを光栄に、そして楽しみにしています」と意気込んでいる。
6代目ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグは、『007／ノー・タイム・トゥ・ダイ』（2021）をもって同役から引退している。クレイグは、Amazonがクリエイティブコントロールを得た際、「バーバラとマイケルへの敬意、称賛、そして愛情は今も変わらず、少しも薄れていません。マイケルには長くてリラックスできる（そして相応しい）引退生活を願っていますし、バーバラがこれから手がけるどんなプロジェクトも素晴らしいものになると確信しています。もしそれに関われるなら、光栄です」とVarietyを通じてコメントしていた。（編集部・倉本拓弥）