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駅ホームに新幹線、実は図書館です…大阪・吹田で初代「0系」公開

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 2008年12月の初代新幹線「0系」引退時にサヨナラ運転で新大阪―博多間を走った新幹線の先頭車両が、大阪府吹田市の「北大阪健康医療都市(健都)」に11月11日、開館する市立新図書館で公開される。

駅のホームをイメージした新図書館の見学スペースに設置された「0系」新幹線の先頭車両(大阪府吹田市で)=原田拓未撮影
駅のホームをイメージした新図書館の見学スペースに設置された「0系」新幹線の先頭車両(大阪府吹田市で)=原田拓未撮影

 0系は1964年の東海道新幹線開業時にデビューした。展示されるのはJR西日本から市が無償で譲り受けた85年製造の「22―7007」。「団子鼻」と呼ばれて親しまれた人気車両で、車体の長さは24.5メートル。「東洋一」の規模を誇った旧国鉄吹田操車場の跡地に再開発された健都での公開を通じて、「鉄道のまち」としてPRする狙いだ。

 車両は新図書館「健都ライブラリー」内の一角に敷かれた線路上に設置し、駅ホームの雰囲気を再現した見学スペースも設けた。車両後部は立ち入り可能で、座席を撤去し、操車場などの写真を並べる。営業時の状態を保つ前部の座席や運転席はイベントなどでの公開を計画しているという。

 市は当初、跡地に資料館を整備して展示することを検討していたが、健都再開発の本格化に伴う病院建設や研究施設誘致を優先し、公開を先送りしていた。市の担当者は「貴重な車両をようやく見てもらえる。鉄道と共存してきた吹田の歴史を知ってほしい」と話す。

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