フジ幹部社員　問題報道後に電子データ大量削除　中居正広氏、弁護士とのやりとりも…削除痕跡調査で発覚

[ 2025年4月1日 21:12 ]

　元タレント中居正広氏（52）の女性トラブルで対応が批判されたフジテレビの問題で、問題に深く関わったとされる幹部社員Bが、中居氏らとやりとりしたショートメールのチャットデータを325件、削除していたことが、3月31日に公表された調査報告書で明らかになった。

　第三者委はパソコンやスマートフォンなど電子端末の情報解析を行う「デジタルフォレンジック調査」を専門業者に委託。対象は港浩一前社長をはじめ、被害女性、中居氏と被害女性をつなぐ役割を果たした幹部社員Bら14人に上った。

　ヒアリングでは「調査対象者の一部から本件調査に際して電子データの一部を意図的に削除したとの供述が得られた」とした。これを受け、第三者委は業者を通じ、削除痕跡調査を実施。調査対象は中居氏が主に利用していたショートメール、LINEなどだという。一部のLINEデータは完全復元には至らなかったという。

　業者による削除データ調査では、「特にB氏は、2022年5月9日から2025年1月10日までに、有力出演者タレントU氏、中居氏、K弁護士との間でやりとりしたショートメールチャットデータ325件を2025年1月9日から2025年2月1日にかけて削除していることが認められた」とした。

　Bがデータを削除している期間は、問題に対する報道があった後、同社が会見などで対応にしていた時期とも一致する。隠蔽工作と取られてもおかしくない事実が明るみに出た形だ。

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スポニチアネックス取材班