「あんぱん」初回冒頭 粋な演出にネット反響「まさか」初期アンパンマン登場「特別に許可」CP語る裏側
「あんぱん」制作統括・倉崎憲氏インタビュー
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女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は3月31日、初回を迎え、半年間にわたる長丁場の幕が上がった。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルに描く物語で、冒頭、初期のアンパンマンが登場する粋な作劇と演出。驚きや感動の声が相次ぐなど、インターネット上で話題を集めた。制作統括の倉崎憲チーフ・プロデューサー(CP)に舞台裏や狙いを聞いた。
<※以下、ネタバレ有>
「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズなどのヒット作を生み続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルに、激動の時代を生き抜いた夫婦を描く。中園氏は14年度前期「花子とアン」以来2回目の朝ドラ脚本。今田は21年度前期「おかえりモネ」以来2回目の朝ドラ出演、初主演となる。
1972年(昭和47年)。色のない線描のアンパンマンが空を飛んできて、薄暗い部屋にいる柳井嵩(北村匠海)の背後へ。ニット帽にメガネをかけた中年の嵩は、机でアンパンマンの絵に色を塗る。
「正義は逆転する。信じられないことだけど、正義は簡単にひっくり返ってしまうことがある。じゃあ、決してひっくり返らない正義って何だろう。おなかをすかせて困っている人がいたら、一切れのパンを届けてあげることだ」(嵩)
そこへ中年の柳井のぶ(今田美桜)が現れ、2人は食卓へ。アトリエを後にした。
「これから始まるのは、世界一弱くて、世界一カッコ悪いヒーロー『アンパンマン』を生み出した夫婦の物語」(語り・林田理沙アナウンサー)
机に置かれた絵からカラーのアンパンマンが飛び出し、画面に向かって飛んでくる。タイトルバックとRADWIMPSによる主題歌「賜物」――。
冒頭、約2分のシーンは、73年(昭和48年)に刊行されたやなせ氏の絵本「あんぱんまん」の、いわば“誕生前夜”。色のない線描のアンパンマンは“人間のおじさん”の姿をしており、これは70年(昭和45年)に刊行された短編童話集「十二の真珠」で描かれている。
初期のアンパンマンの登場について、倉崎CPは「“正義は逆転する。逆転しない正義とは何か”――。これが『アンパンマン』の最も大事なテーマの一つなので、このドラマの冒頭で提示したいと考えました。同時に、視聴者の皆さんも『アンパンマン』登場を期待されているでしょうから、最初にその要素を盛り込んで、『アンパンマン』誕生に至る軌跡を描いていきます、と冒頭で宣言したおきたかったのも大きいですね」と狙いを説明。
「もし初期のアンパンマンがアニメーションで動いたら素敵なのではないかと思い、今回、特別に許可を頂いて、あくまでドラマオリジナルのものとして制作させていただきました。貴重な映像になったかと思います」。初期のアンパンマンがアニメで動くのは、今回が初という。
さらに、冒頭のシーンは「アンパンマンは2人が生み出したものなので、2人の後を付いていくという意味合いと、2人の軌跡を見届けるような存在でもありたいというダブルミーニングを込めたチーフ演出の柳川(強)監督の思いもあって生まれたものです」とも明かした。
今年は放送100年とともに、戦後80年の節目の年。やなせ氏は戦争にも出征しており「戦地で一番つらかったのは空腹だったと、ご本人の言葉が残されています。その体験から“逆転しない正義とは何か”を突き詰めた結果、『アンパンマン』が生まれたのだと思っていて、だからこそ、戦争というものに今まで以上に真摯に向き合い、丹念に描きます」と宣言した。
オープニングタイトルバックのラストにも「アンパンマン」のシルエットが線で浮かび上がる。
「1本の光にのぶ・今田さんが導かれているとも、逆にのぶ・今田さんが1本の線を導いているとも、どちらにも捉えることができて、それは嵩・北村さんとの関係性も同じ。2人が導き、導かれ、つらい時期があっても、光を追い続けたからこそ『アンパンマン』にたどり着く。そういう2人の人生を表現したいと思いました」
今作は1927年(昭和2年)からスタート。絵本「あんぱんまん」は73年(昭和48年)に刊行され、アニメ「それいけ!アンパンマン」は88年(昭和63年)に放送開始。「実際のアニメ映像を使わせていただくかはまだ分かりませんが、アニメ『アンパンマン』も何かしらの形で描きたいとも思っています。ドラマ終盤の見どころとして、そこも楽しみにしていただければ」と呼び掛けた。
のぶと嵩の、愛と勇気の物語が始まった。
SNS上には「初期のアンパンマンだ」「おぉ、まさかの初期アンパンマンで開始するとは」「初っ端から初期アンパンマンが動いていて泣きそうになった」などの声が続出。初回から反響を呼んだ。
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